NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

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クリスマスにも・・・

2013年12月23日 10:44 PM

大学病院コンサート2013

 

 

 

 

 

 

 

 

先週の愛媛大学病院でのクリスマスコンサートの模様です。

(ご案内の記事に木曜と書いてしまいましたが、正しくは18日水曜開催でした。スミマセン!)

 

ゲストのより子さんの力強い歌声が響きました。

その中の1曲 「Home Party」の歌詞

  ~大切な人たちがいることを感じられるこんな夜は

   一生のうち何度あるだろうか~

 

寂しさを経験したからこそわかる、大切な人が一緒にいてくれることの嬉しさ。

そんな思いが溢れたステキな曲でした。

 

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さて、町なかサロンの年末年始のご案内です。

通常は平日の午前10時~午後3時までですが、年末年始は特別サロンを開催します。

★12月24日(火)午後6時~午後8時

★12月30日(月)午前10時~午後3時

★1月2日(木)午後1時~午後3時

★1月3日(金)午後1時~午後3時

 

街が賑やかになるほど、病気と向き合う寂しさは増していきます。

誰かと話したくなったらお越しください。

あたたかいお茶を用意して、同じ思いを知っている仲間がお待ちしています。

 

 

がん対策の効果は?

2013年12月17日 9:45 PM

気が付けば、クリスマスまで1週間。

そして2週間余りで2014年がやってきます。

 

1年を振り返る感慨も持てないほど、バタバタの日々が続いています。

 

昨日、きょうは研究に関する会議が2つ。

がん医療の質を改善していくための指標を考える会議と

がん対策の効果を測る指標を考える会議です。

 

がん対策基本法が成立し、がん対策推進基本計画が策定されて6年。

さまざまながん対策がとられてきました。

わたしが治療を受けた14年前とは、医療そのものも、病院のシステムも、

患者・家族への情報提供の在り方も、あらゆるものが大きく変わったことを実感します。

 

果たして、その”変化”は、本当に効果があるのか。

患者・家族の苦痛を軽減につながっているのか。

効果を測り、よりよい対策に活かしていくための取り組みが始まりました。

患者・家族の一人として、研究に参加させていただきます。

年末年始は、膨大な量の宿題に取り組まなければなりません…。

 

その前に

あすは、愛媛大学病院のクリスマスコンサート。

シンガーソングライター より子さんの歌声を楽しみにしています。

18日(木)午後4時30分~ 病院1階のレストランで開かれます。

 

 

歌声~愛媛大学病院コンサート~

2013年12月12日 8:52 PM

きょうは宮崎へ来ています。

ひさびさのご当地グルメ情報。

ぶりプリ丼

 

 

 

 

 

 

 

 

串間市でいただいた『ブリプリ丼』

ブリの切り身とサラダ、ご飯が盛られた丼で、手前の2種類のタレをかけて食べます。

上に見えている切り身とは別に、ご飯の下にプリッとした食感のブリが隠れています。

お値段は、串間市の語呂合わせで940円。

とても美味しかったです!

 

さて、愛媛大学病院のサロンの情報です。

毎月第2金曜に開かれている「ふれあいサロン」は、あす13日(金)午後1時から午後3時まで。

患者図書室で開かれます。

がんに向き合っている患者さんやご家族、お友達などが対象です。

病気のこと、暮らしのことなど自由に語り合うサロンです。

 

また、今月は患者さんとご家族のためのコンサートも開かれます。

今年のゲストは、より子さん。

http://www.yorico.jp/

小児がんのサバイバーで、現在はシンガーソングライターとして活躍しています。

一度歌声を聴かせていただきましたが、本当にすばらしい!

病気を経て、生かされていることを感謝して歌いたいというより子さんの歌声を、どうぞお楽しみください。

こちらは、今月18日(水)午後4時30分~ 大学病院1階レストランで開かれます。

 

自分らしく生き抜く

2013年12月11日 10:28 PM

冷たい雨が続きました。

その雨に送られるように、仲間が旅立ちました。

 

病気が見つかって10年近く。

治療を終えてからの2か月あまりを自宅で過ごしました。

 

子どものために、家にいてやりたい。

できるだけ一緒に過ごしたいというのが、一番の願いでした。

 

でも、長く病院での治療を続けてきたので

本当に家で過ごせるのか、なかなか不安が消えませんでした。

 

医師による訪問診察や、訪問看護がスタートし

少しずつ不安は薄らいでいきました。

 

「病院は、辛い治療と、悪い検査結果を聞く恐怖の場所だった。

 でも、在宅医療は、わたしの気持ちや体調に合わせてくれる。

 とても楽になれた」

そう言っていました。

 

食欲が落ちてからは、親友が好きなものを作ってくれるのを楽しみにしていました。

リビングの真ん中にベッドを置いて、最期まで家族と共に自分らしく過ごすことができました。

 

わたしたちが2010年に実施した「がん患者満足度調査」では

自分らしく過ごせる自宅で過ごしたいと希望する声が多く聞かれました。

しかし、家族に負担をかけるなどの理由で遠慮してしまうという現状もうかがえました。

 

在宅を支えてくれる医療資源の充実。

そこへの確実な連携。

そして、患者・家族への適切な情報提供と精神的なサポート。

残念ながら、地域や医療機関によって格差が存在します。

 

どこに住んでいても、誰でも

自分らしく生き抜くことができる仕組みを整えていかなければなりません。 

 

がんと就労

2013年12月8日 9:25 PM

晴れておだやかな一日でした。

 

昨日は、東京秋葉原で開かれた「がんと就労」に関するシンポジウムに登壇させていただきました。

 

これは、国立がん研究センターの高橋都先生が代表者を務める厚労科研研究班が主催したものです。

医師、看護師、ソーシャルワーカー、そして患者それぞれの立場から

がん患者の就労に向けたさまざまな支援について報告を行いました。

 

この中で、名古屋第二赤十字病院の赤羽和久先生のご発表は特に興味深いものでした。

乳がんと診断された患者199人のうち、告知直後に退職した人が17人もいたそうです。

告知後、詳細な検査を経て治療法が決まってから

仕事を続けるかどうかを決めてもいいはずなのに

「早過ぎる決断」をしてしまうケースが少なくないというお話でした。

 

赤羽先生は、医療現場での就労支援は告知時から始めるべきで

まず医師から「仕事はすぐにやめる必要はありません」と一言声をかけることが重要とのご意見でした。

そして休業が必要な期間を含め治療の見通しを患者にしっかり伝えること、

また勤務形態や通勤手段などの就労内容について、医師が理解することも必要だと指摘されました。

 

わたしもそうでしたが

がん告知というのは、冷静な判断力を奪います。

妙な焦燥感にかられます。

そんなときに、仕事を辞めるなどの重要な決断をすべきではないのです。

 

最近は、治療と仕事の両立について関心をもつ医療者が増えています。

主治医やソーシャルワーカーなどに相談してみると

仕事と治療を両立する方法が見つけられるかもしれません。

 

一人で抱え込まないこと

専門家の知恵を借りること

急いで決断しないこと

これが、患者側にできることです。

 

シンポジウムを主催した研究班では

がん患者の就労を支援するためのさまざまなツールを開発、提供しています。

詳しくは http://www.cancer-work.jp/tool/index.html

 

 

 

 

 

 

 

がん登録推進法 成立

2013年12月6日 10:20 PM

これまでになく注目されている国会。

きょうの衆議院本会議で、がん対策に関する重要な法案が可決されました。

「がん登録推進法」です。

 

これで、ようやくがん患者のデータベースが整います。

 

きょうに至るまで、長い道程がありました。

詳細は、国会がん患者と家族の会HP http://cancer-reg.sakura.ne.jp/reference/

こちらをごらんください。

特に、地元愛媛選出の塩崎恭久先生にはご尽力いただきました。

感謝です。

 

わたしたち患者のデータが、次のがん対策に生かされることにつながるのが「がん登録」です。

法律ができて、本当の取り組みはこれからです。

具体的にどう情報収集をするのか?

情報をどう活用するのか?

これからも注目していかなければなりません。

 

 

 

走る、走る

2013年12月1日 10:56 PM

師走に入りました。

 

先日大学病院へ行ったときのこと。

看護師さんが、廊下の端をまるで競歩のようなスピードで過ぎ去って行きました。

「忙しいけど、院内を走ってはならない」という気持ちがその動きに表れていました…。

 

わたしは走っております。

 

昨日朝東京から戻って、その足で今治へ。

済生会今治病院主催の市民公開講座で、

間寛平さんと松野院長先生の対談のお手伝いをさせていただきました。

 

きょうはおれんじの会例会、その後の理事会。

(こちらは後日報告します)

 

あすは厚労省の事業の会議のため、東京へ。

 

12月は、年度末を見据えて会議が目白押しです。

その合間に楽しい集まりもいくつか。

転ばない程度に走ります~。

 

 

 

生き続けるメッセージ

2013年11月26日 10:20 PM

今夜は済生会松山病院で、看護職の管理者のみなさんを対象に

お話をさせていただきました。

 

参加者はおよそ30人。

90分間の講演です。

 

済生会病院研修

 

 

 

 

 

 

 

 

医療者向けの講演では、いつもDVDを見ていただくことにしています。

ちょうど写真中央のスクリーンに映っているのですが

3年前に亡くなったわたしたちの仲間、小野光則さんが遺してくれたメッセージDVDです。

 

小野さんがホスピスに入院したとき、

自分の最後の仕事と言って、これからの医療者のために患者の思いを語ってくれました。

「コミュニケーションとは、お互いの事を知りたいと思うところから始まる」

「医療現場には手のぬくもりが欠かせない」

「その人が納得する人生を歩めてこその天寿。 医療者はそれを支えてほしい」

 

きょうの研修でも、みなさんが真剣に小野さんの言葉に耳を傾けてくださいました。

きっと明日からの看護に

そして管理者として後輩の指導に活かしてくださるものと思います。

 

メッセージは生き続けています。

 

RUN寛平RUN

2013年11月24日 9:19 PM

久しぶりにアポイントのない一日。

明後日の講演の資料を完成させ、机の上に積み重なっていた資料の整理ができました。

新しい週を気持ちよく迎えられそうです。

 

さて、次の土曜30日に、今治市で済生会今治病院主催の市民公開講座が開かれます。

特別ゲストは間寛平さん。

2008年から2011年にかけて世界一周マラソン『アースマラソン』を完走した寛平さん。

途中で前立腺がんが見つかりましたが、治療をしてなお走り続けました。

マラソンの様子や、病気との向き合い方などのお話をうかがいます。

寛平さん、済生会今治病院の松野院長、わたしも対談に加わらせていただきます。

 

11月30日(土)午後2時~午後4時40分

テクスポート今治

参加は無料で事前申し込みは必要ありません。

詳しくは http://www.imabari.saiseikai.or.jp/uploaded/life/631_580_misc.pdf

 

きょうの記事のタイトル『RUN寛平RUN』は

忌野清志郎さんが応援ソングとして作った曲で、忌野さん最後のレコーディングとなったものです。

 

30日にはマラソンの様子が映像で紹介され、BGMとしてこの曲が流れます。

お楽しみに。

 

 

おいしいものへの喜び

2013年11月23日 9:27 PM

ボジョレ・ヌーボー解禁の日、わたしも楽しいお酒をいただいてきました。

おいしく食べて飲めることは、本当に大きな喜びです。

 

足かけ5か月の入院生活が終わり退院することになった日。

主治医から退院後の生活について説明を受けました。

「何かほかに質問は?」と聞かれ、

「あの…先生、お酒は飲んだらダメですよねぇ?」

「何言ってるの?これからまだ薬を飲むんですよ!!」と一喝。

退院後も経口の抗がん剤治療が3年間続くことになっていました。

 

3年間、主治医の言いつけを守りましたが、自分の誕生日に一口だけ飲んだことがありました。

そのときのワインのおいしかったこと。

 

食べられない、飲めないという経験をしたからこそ

おいしいものへの喜びが身に沁みるのです。

 

 

 

 

 
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