『生と死考え心育む』
2012年12月30日 9:57 PM
『生と死を考え心育む』
きょうの愛媛新聞一面に載った記事の見出しです。
わたしたちの仲間である中村愼二さんが行っている「いのちの授業」が紹介されました。
すい臓がんと向き合っている中村さんは、自分の思いを中心に生と死について考える授業に取り組んでいます。
中村さんは現役の教員です。
記事によると
「今まで教育現場は死のテーマを避けてきた。死は残酷だが、目をそらさず見つめてこそ、生が語れる」とおっしゃっています。
最近いろいろなところで、がんに関する教育への取り組みが始まっています。
しかし、その中心は「いかにがんを予防するか?」です。
もちろん、がんにならないように、また早期発見の重要性を子どもの頃から学ぶことは大切です。
しかし、もっと大事なのは、自分や大切な人にがんという病が見つかったときにしっかり向き合える力を身につけておくことだと、わたしは思っています。
そして、自分のいのちも、周囲の人のいのちもかけがえがないのだと心から理解できること。
これこそ、子どもの頃からしっかり考えておくべきだと思います。
年が明けて1月のおれんじの会例会で、中村さんのお話を聞く予定です。
1月13日(日)午後1時30分~ 愛媛県総合保健協会9階会議室
関心のある方であれば、会員でなくてもどなたでも参加できます。
多くの方のご参加をお待ちしています。
医療費控除
2012年12月13日 10:59 PM
選挙をはじめ、大きなニュースが次々飛び込んできます。
落ち着きませんが、そろそろ1年を振り返る時期ですね。
会員のすいぎゅうさんが、医療費控除について掲示板に情報提供をしてくださっています。
医療費控除は、1年間(1月~12月)に支払った医療費が高額になった場合、所得税の還付を求める制度です。
すいぎゅうさんが、ご自身の経験も含めとてもわかりやすく解説してくださっています。
会員のみなさんは是非参考にしてください。
掲示板を読むにはIDとパスワードが必要です。
会員のみなさんにはお伝えしますので、お問い合わせください!
イベントご案内 「エンディングノート」
2012年12月11日 9:05 PM
きょうは、ある学校でがんのこと、いのちのことについてお話をさせていただきました。
体育館に集まった全校生徒数百人。
言葉がまったく届かない…。
次第に増えていく居眠りする姿。
自分の力不足を痛感し、帰り道の寒さが一層身に沁みました。
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イベントのご案内です。
人生の最期について考える映画と講演会が行われます。
映画は『エンディングノート』
進行したがんが見つかり、エンディングノート作りに取り組む父親の姿を記録した娘。
評判を呼んだドキュメンタリー映画です。
同じ会場で行われる講演会のテーマは「あなたは限りある人生をどう生きたいですか?」
講師は、四国がんセンターで緩和ケアを担当していた大中俊宏先生です。
来年2月9日(土) 会場は松山市のコムズ
映画は午前10時からと午後1時からの2回上映。
その間、11時50分から講演会があります。
参加は無料ですが、定員になり次第締め切りです。
申し込み、問い合わせは コムズ 089-943-5777へ。
がん患者が経験した3.11
2012年11月28日 9:52 PM
出張続きで延期していた眼科の検査に行ってきました。
網膜はく離の恐れがあり、ずっと経過観察が続いています。
異常は認められず、ホッ。
検査のために瞳孔を拡げているので、PCに向かうのがちょっとシンドイです。
きょうはお知らせです。
12月1日(土)に、愛媛県がん診療連携セミナーが開催されます。
特別講演は、東日本大震災とがん医療がテーマです。
まず、悪性リンパ腫の患者会「グループ・ネクサス」の武田智枝さんの講演です。
武田さん自身、震災に遭遇しました。
患者が何を経験して何を感じたのか?
患者として備えておくべきことについて語っていただきます。
そして、福島県立医大 武藤 淳先生から福島のがん医療についてのご講演です。
午後2時55分~ 愛媛大学医学部記念講堂 で開かれます。
治療中の髪の問題
2012年11月22日 10:21 PM
18日にご紹介した詩について、掲示板にご意見が書き込まれています。
会員のみなさん、ご意見をお寄せください。
さて、きょうは美容院へ行ってきました。
新しい美容院です。
自分のケアもあったのですが、本当の目的は別。
実は、この美容院は、病気などが原因で髪が抜けた方のために配慮された美容院なのです。
お店の中に個室が2つ。
シャンプーはじめすべての施術を個室の中で受けることができます。
抗がん剤治療の副作用だけでなく、円形脱毛症や皮膚の病気などで髪が抜けた方が、ほかの人と顔を合わせずにケアを受けることができるようになっています。
ウイッグの紹介、調整などもしてくださり、病院から紹介されて訪ねてくる患者さんもあるそうです。
もともと、常連客で病気になった方があり、その方のために出来る事がないかと考えて始めたそうです。
こんな形で支える手があることを嬉しく思いました。
お店の連絡先などについては、問い合わせフォームからお願いします。
家族を支える
2012年11月14日 10:50 PM
本日付の朝日新聞全国版で、おれんじの会が作成した『家族必携』が紹介されました。
全国から、「読みたいので送ってほしい」と問い合わせが相次いでいます。
この『家族必携』は、大切な家族を見送った経験者が中心になって作りました。
「わたしたちのような後悔をしてほしくない」
「追い詰められている家族に何が必要だろう?」
「まずは、一人きりではないことを知ってもらいたいよね」
「ほっとしてもらえるような作りにしよう」
そんな思いを込め、情報はギリギリまで絞り込んで、心を落ち着けてもらえる内容、文体、イラストなどにこだわりました。
ご希望の方には無料でお送りしています。
(弱小NPO法人ですので送料のみご負担いただきます)
トップページのお問い合わせフォームからメールでご連絡ください!
胃がん 市民公開講座
2012年10月29日 11:25 PM
胃がんに関する市民公開講座のご案内です。
日本胃癌学会が主催して開催します。
11月10日(日)午後2時~午後4時30分
愛媛県医師会館(松山市三番町4-5-3)
テーマは「どう違う?日本と外国のがん治療」
1.日本の胃がんの手術 外国の手術
2.日本で行われている胃カメラによる治療
3.臨床試験をご存知ですか?
4.韓国における胃がんの治療
5.世界の胃がん手術後の食事
6.日本の胃がん手術後の食事
7.質問コーナー
このようなテーマで、国立がん研究センターや大阪医療センター、四国がんセンター、さらに韓国の大学の専門家が講演を行います。
事前に申し込みが必要です。
詳しくは、089-921-1188へお問い合わせください。
申し込みし締め切りは、今月31日です。
わたしも進行役としてお手伝いさせていただきます。
多くの方のご参加をお待ちしています。
岡山野の花プロジェクト
2012年10月21日 9:06 AM
きょうは岡山に来ています。
岡山は、晴天率が日本一と聞いたことがあります。
きょうも快晴です!
岡山では、広く緩和ケアについて知ってもらうために『野の花プロジェクト』という取り組みが展開されています。
このプロジェクトの一環として開かれる公開講座でお話する機会をいただいています。
「緩和ケア」=「終末期ケア」と考えている方がまだまだ多く、そのために体だけでなく心の痛みも自分で抱えたまま過ごしているケースが少なくありません。
「緩和ケア」は、体でも心でも、どこかが辛いと感じた瞬間から受けることができるケアです。
以前、四国がんセンターにいらした緩和ケアの先生が
「虫歯を治療するときに薬を使って痛みを感じないようにするのと同じです」とおっしゃったのが印象的でした。
こうした緩和ケアについての普及啓発を図るための野の花プロジェクト。
ホームページが充実しています。http://www.nonohana-okayama.org/index.html
(スタートに音楽が流れる素敵なHPです)
プロジェクトの中心である岡山大学緩和医療学講座教授の松岡先生のインターネットラジオも聞くことができます。
ぜひ聞いてみてください。
あすはリレーフォーライフ
2012年10月12日 8:38 PM
あす、リレー・フォー・ライフの本番を迎えます。
降りしきる雨の中、中止の二文字が頭をかすめた2年前。
危篤の母の元と会場を往復した去年。
思い煩いなく前夜を迎えられることに感謝です。
実行委員は20人を超え、それぞれが時間とエネルギーを費やし心を込めて準備を重ねてきました。
今年のテーマは
結(ゆい)~つなごう この24時間を次の24時間へ~
あす(13日)正午の開会式から、明後日(14日)正午の閉会式まで24時間。
松山市の中心部城山公園で開催します。
短い時間でも、お一人だけでもお気軽にお越しください。
お待ちしております。
地域の緩和ケア
2012年10月4日 11:32 PM
来月、東京で「地域で支える新しいがん医療のかたち」というテーマでフォーラムが開かれます。
国立がん研究センター、がん研究会、東京大学死生学・応用倫理センターが共催して開くものです。
詳細、お申込みはhttp://shourikikouseikai.or.jp/works/qol/forum/20120907000507.html
わたしも患者・家族の立場からお話する機会をいただいています。
きょうは、その打ち合わせでした。
医療フォーラムというと、関わるのは医療者、当事者、行政というのがほとんどですが、
今回は人文学系の研究者も参加し、地域文化などの視点も取り入れつつ考えていく企画です。
打ち合わせでも、さまざまな意見が交わされました。
ここで書いてしまうわけにはいきませんが、これまでにはなかったような視点でのお話も聞けそうです。
楽しみです。