NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

若い母親のがん

2009年6月17日 10:08 PM

おれんじの会のHPには、問い合わせフォームを設けています。
これを利用して、私たちに連絡をくださる方が時々あります。
きょうのお問い合わせは、若いお母さんからでした。
小さな子供さんを抱えて病気に向き合っているとのことでした。
つい最近関わった方も、まだ1歳にならない赤ちゃんのいる女性でした。

子供の事が気にかかって、自分の闘病どころではない。
子供に自分の病気をどう伝えればいいのか?
とにかく子供のそばにいたい。
いろいろな思いを胸に抱えています。
たまたま私たちのところには若い母親たちが集まってきていますが、一般には20代30代のがん患者は少なく、子供の問題を含めて情報交換や分かち合いが出来ないのが現状です。

今夜も、病院のベッドで子供の顔を思い浮かべている患者さんがいることを思います。
一日も早く、子供の元に帰れますように。

 

診察日

2009年6月16日 10:35 PM

きょうは婦人科の診察日でした。
このブログでも書いた通り口内炎に悩まされ、夜になるとひどい倦怠感と微熱が続いていましたので、今回の診察はちょっと憂鬱でした。
果たして結果は、異常なし。
正確には血液検査と来月受けるCTの結果によりますが、ひと安心です。

いつも患者会の活動で通っている病院ですが、一患者の立場で待合室や検査室で座ると、急に別世界に思えてきます。
医師、看護師、窓口の職員すべての表情、声色、手の動きひとつひとつが気になります。
検査用紙1枚の受け渡しに冷たさを感じたり、看護師のちょっとの声掛けに癒されたり。
一方職員にとっては、いつもの日常業務です。多くの患者を待ち時間を短く捌いていかなければなりません。
過ぎるほど敏感になっている患者・家族と、日常業務をこなす職員との感覚の差を縮めるのは難しいなぁと、改めて感じた診察日でした。

 

もっと知ってほしい「がん」のこと

2009年6月14日 11:45 PM

ご案内していた通り、「もっと知ってほしい『がん』のこと」と題してのセミナーを、昨日開催しました。
177人もの方が参加してくださいました。
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きょうは後片付けで一日が終わり、もうこんな時間です。
詳細報告はあす以降に。

 

うれし泣き

2009年6月12日 9:55 PM

きょうは愛媛大学病院での、がん患者と家族のサロンに参加しました。
初めての方5人を含む11人で泣いたり笑ったりの2時間でした。

その後はがんセンターに入院中のMちゃんところへ。
首の骨が折れるのを防ぐため固定していた器具が外れ、きょうは1ヶ月半ぶりにお風呂に入ったそうです。
そして医師から、自宅近くの病院への転院の可能性について話があったそうで、本当に嬉しそうでした。
「子どもに食事を作ってやりたい」と言っていためぐちゃん。
その目標に一歩近付けたね。
笑顔を見ていると、嬉しくて私の方が泣いてしまいました。久し振りのうれし泣きです。
一番の親友のよしちゃんをはじめ、たくさんの”がん友”が支え続けてきためぐちゃん。
一日も早くキッチンに立てる日が来ますように!

がんセンターから、次は市内のデパート高島屋へ。
あす午後1時30分から「もっと知ってほしい がんのこと」というテーマでセミナーが開かれます。その準備のためです。
資料を運び入れ、パソコンの接続状況を確認。
そして家に戻り、細々した準備を終えたところです。
ふ~。

あす、多くの方の参加をお待ちしております。

 

いのちについて考えてみる

2009年6月11日 8:29 PM

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ご近所の庭の紫陽花です。
昨日の雨で、ちょっと潤ったでしょうか。

美しい花の後に、硬い話題で恐縮です。
国会では臓器移植法改正法案の審議が行われています。
4つの案が提出されていますが、そのうちの2つは2007年に出されたものだそうです。つまり3年間もたなざらしになっているわけです。
人のいのちに関わる大事な法案だから慎重に審議をしているということかもしれません。
しかし、その審議をしているはずの国会本会議の様子をニュースで見て驚きました。
多くの議員がうたた寝をしているのです。
火曜日の映像でしたので、週末地元での選挙活動で疲れていたのかもしれませんが、こんな大事な法案審議なのに!
党首討論での凄まじく下品なヤジ合戦を展開した議員は、この審議の場では何をしていたのでしょうか。

今回の改正のポイントのひとつが子供の臓器移植です。
日本では行えない子供の臓器移植。
移植以外に治療法のない重い病気を抱えた子供は海外へ行くしかありませんでした。しかし、その海外での移植についても自粛を求める世界的な動きがあります。
いまこの瞬間にも、道を閉ざされ悩み苦しむ家族があることを思います。

ここで臓器移植法改正案の内容について、また人の死の定義について論ずるものではありません。
ただ、私たちも、他人事としてではなく人の「死」や、子供のいのちについて考えてみる必要があると思うのです。

大きな選挙を控えています。
私たちが選ぶべきは何なのか?
この国の政治は、私たち国民のいのちにどう向き合うのか?
考え選ぶのは私たちです。

 

患者・家族からのメッセージ

2009年6月10日 8:56 PM

松山は久しぶりに雨が降りました。
かなりしっかり降ったのですが、水不足を解消するにはまだ足りないそうです。
私が住んでいる町内会は自前の水源を持っていて、15年前の大渇水のときにも持ちこたえたほど豊かな水量を誇っていたのですが、今回は危険水位を下回り遂にきょうから時間断水です。
もっと降り続いて欲しい雨ですが、残念ながらもう雨音は聞こえません。

きょうは、おれんじの会の新しい取り組みである「ビデオメッセージ」の録画を行いました。
会員に早期発見の重要性やいのちの大切さなどを語ってもらい、それを録画・編集してDVDにまとめるというものです。
今後、おれんじの会が行うイベントや検診事業などで活用することを計画しています。

撮影風景です。
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5人の方に、自分の経験を通して思うことを語ってもらいました。
完成したら例会でお披露目をさせていただきます!
「自分の経験を役立てたい」という思いを持つ会員はたくさんいますので、出来れば今後続編を作成し、一般の方にがんに関心を持ってもらい検診を受けてもらことや、これから病気に立ち向かう人にエールを送れるようなメッセージを伝えられればいいと願っています。

撮影をしてくださったのは、松山市内のある制作会社です。
また愛媛県総合保健協会の協力でこの取り組みが実現しました。感謝です。

実は、このビデオメッセージはある女性会員の一言がきっかけでした。
厳しい入院生活を送っているその会員が、「私も誰かの役に立ちたい!」と言ってくれたのです。
カメラを病室に持ち込んで撮影をすれば、彼女のメッセージを伝えられると思いついたのですが、残念ながら体調がすぐれず直接撮影することは今回は出来ませんでした。
でも、「私のような思いをしないように検診を受けてほしい」という彼女の思いは、他の会員にしっかり託されました。

ひとりでも多くの方に私たちの思いを届けたいと思っています。

 

今夜の番組から

2009年6月9日 8:40 PM

今夜10時からNHK総合テレビで放送の「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、乳腺外科医 中村清吾さんが紹介されます。
サブタイトルは『人生によりそい がんと闘う』
再放送は16日(火)午前0:45~ の予定です。
詳しくはhttp://www.nhk.or.jp/professional/ をご覧ください。
(このサイトは次々更新されますのでご注意を!)

乳がん患者が増えていることはよく知られています。
実は、最近乳がんの方からのご相談が相次いでいます。
病院選びはどうすればいい?
リンパ浮腫予防の体操やマッサージはどこで教えてくれる?
などです。

病院選びの基準の一つが乳腺専門医がいるかどうか?です。
乳がん学会のHPの中に全国の乳腺専門医一覧がありますので、参考になります。
また病院の場所も考える必要があります。乳がんは多くの場合治療期間が長くなるので、自宅からの距離や交通手段の有無も大事な要素です。

リンパ浮腫予防のマッサージなどは退院すると忘れてしまうという話をよく聞きます。
自己流は症状を悪化させることもあるそうなので、主治医に相談しパンフレットなどを貰いましょう。
病院によってはリンパ浮腫外来を設けているところもありますので、専門家の意見を聴くのも一つの方法です。

 

色いろいろ

2009年6月8日 9:30 PM

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口内炎のことを書いたので、早速届けられたビタミン剤です。
いかにも効いてくれそうなオレンジ色。
感謝です。

色の影響は大きいですね。
入院中のMちゃん。
明るい色を着て行くと「あ、きょうの色は元気が出ていいわ」
黒やグレーの日には「あれ~暗~い」と必ず反応が返ってきます。
自分のベッドには赤いクッションが置いてあります。

そういえば、私が入院していた時、隣の病室にピンクしか着ない患者さんがいらっしゃいました。パジャマとはいえ、いつもキレイにしていらしたのを思い出しました。
厳しい治療が続いていたその方は、自分を鼓舞していたのかもしれません。

さて、あすは何色を着ようかな?

 

例会報告

2009年6月7日 8:18 PM

5月の不規則な生活がたたったのか、口内炎が3つも出来てしまい食事と歯磨きが難行になってきました。
新鮮な野菜の緊急補給で何とか治ってくれればいいのですが…。

きょうは、おれんじの会第14回例会でした。
初めての方4人を含む35人の参加でした。
全員が自己紹介を兼ねて、病歴や最近の状況、病気への向き合い方などをじっくり語りました。
「副作用のしびれに効果のあるケアは?」
「乳がん治療後のリンパ浮腫について教えて」
「積極的治療と、体調を整えてQOLを上げる療養とのバランスをどう考えるか?」
これらの意見に対して、他の参加者から経験に基づくアイディアや情報が出されていました。

きょうの参加者の中には、これから検査を控えている人や結果待ちの人が何人もいました。
イヤな期間ですよね。
実は私も16日に検査が控えています。
来月の例会で「心配して損したね」と笑い合えることを願っています。
次回例会は7月12日(日)午後1時30分~
「がんになったら緩和ケア
  ~身体とこころの痛みを我慢しないで~」です。

 

書店の閉店

2009年6月6日 8:24 PM

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本日の”採れたて”はナス、ピーマン、きゅうりです。
袋から取りだすとピーマンの香りが広がりました。
ほんの1時間ほど前まで畑で太陽の光を浴びていた野菜ならではの香りです。
ここに赤色が欲しいところですが、トマトは水不足で生育がパッタリ止まってしまっているそうです。

さて、この夏で閉店が決まった紀伊国屋書店松山店です。

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ネットで本が買える時代です。欲しい本がすぐに手元に届き時間の節約になります。
しかし、PCの画面で目当ての本を注文するという作業の中では”運命の出会い”に遭遇するのは難しいのではないでしょうか?
本屋でぶらぶらする。タイトルに惹かれて手に取る。ぱらぱらっとページをめくるうちに、自分の思いにピッタリくる言葉を発見したときの感動!
装丁の美しさに一目惚れ!
思いもよらなかった”運命の出会い”で、我が家の蔵書となった本は少なくありません。
市内中心部の一角にそびえ立つビルは、私にとって大切な場所でした。
本当に残念です。

 

 
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