イベント案内
2012年2月13日 10:18 PM
岡山へ行ってきました。
日本一晴天率の高い街だそうですが、きょうは冷たい雨でした。
トップページのイベント案内に、2つのイベント情報を掲載しました。
在宅緩和ケアセミナーと、がん対策を考えるシンポジウムです。
がん対策を考えるシンポジウムの特別講演は、淀川キリスト教病院のホスピス病棟で長く患者・家族に向き合ってきた看護師 田村恵子さんをお迎えします。
田村さんの仕事の様子は、去年NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも紹介されました。
今回のお話のテーマは「希望をもってがんと向き合うために」
是非、ご参加ください。
あすは例会です
2012年2月11日 10:17 PM
気持ちのいい青空が広がりました。
日当たりのいい場所にしばらく車を停めていたら、車内はポカポカに。
風の冷たさは相変わらずの厳しさですが、日差しは少し力を増してきたようです。
さて、あすは2月例会です。
午前中にお電話をいただきました。
初めてですが、参加してもいいでしょうか?との問い合わせでした。
もちろん、大歓迎です。
常連の会員からも、初参加の方を迎えるための工夫についていくつか提案をもらっています。
勇気を振り絞って足を向けてくださった初参加の方が、心置きなく仲間と語り合えるように工夫しますので、お気軽にお越しください。
お待ちしています!
国会審議
2012年2月9日 10:51 AM
国会は遠い場所だと思っていませんか?
私もそうでした。
でも、多少なりともがん対策に関わるようになって、自ら近づいていかなければならない場所だと考えるようになりました。
たとえば、ここ数日開催されている参議院予算委員会では、がん対策に関する質問が出されています。
6日は、民主党の梅村聡先生からがん登録についての質問。
7日は、自民党の三原じゅん子先生から、HPV感染予防ワクチンとドラッグ・ラグの問題についての質問が出されました。
インターネットでその模様を見ることができます。
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
カレンダーの中の日付けを選び、予算委員会を選択してご覧ください。
国会審議といっても、わかりやすい言葉での質問ですので難しくありません。
私たちのいのちに関わる問題です。
しっかり見つめていきましょう。
胃ろうから考える
2012年2月7日 9:52 PM
ある政治家の胃ろうをめぐる発言が波紋を呼んでいます。
この発言のあったテレビ番組を、昨日偶然見ていました。
母の最期が思い出されました。
食事が取れなくなったときに、胃ろうを選択するかどうか尋ねられました。
母とは、元気な時に終末期のことを十分に話し合い、経管栄養を含め一切の延命措置をしないことを確認し文書で残していましたので、胃ろうも断りました。
でも、本当に一口も受け入れなくなったときに迷いが生じました。
「私は母を殺そうとしているのではないか」
結局、母は最低限の輸液だけで4カ月を過ごし枯葉が枝を離れるような自然な最期となりました。
母の選択を尊重したのだという確信はありますが、それでも死期を早めたのではないかという後悔も、未だ残っています。
家族とはこんなふうに揺れるものではないでしょうか。
ちょうど先月末に、日本老年医学会が高齢者の終末期についての考えを取りまとめ発表しています。
http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/tachiba/jgs-tachiba2012.pdf
この中で「本人の満足」「家族ケア」「死の教育」などに言及しています。
高齢社会を生きる私たちがしっかり考えていかなければならない問題です。
すべての人のための相談支援へ
2012年2月6日 10:45 PM
きょうは、「愛媛県がん相談支援推進協議会」でした。
これは、愛媛県のがん対策を協議する委員会の、専門部会として新たに設置されたものです。
医療関係者、地域の保健師、患者関係者が委員として参加します。
私も患者の立場で参加することになりました。
相談支援と情報提供は、患者・家族にとって厳しい治療を支える「拠り所」であり「命綱」です。
どうすれば、もっと患者・家族の思いに沿った相談支援と、適切な情報提供ができるようになるかを検討していきます。
今夜の初会合で、いくつかの具体策が協議されました。
その一つは、「町なかがん患者サロン」です。
松山市内の中心部に、気軽に立ち寄れる常設のサロンを目指すことになりました。
相談する場所がなく、欲しい情報にたどり着けない。
そういう人をなくすために、一歩前進。
忘れられない看護
2012年2月5日 10:10 PM
今月は、松山市内の看護学校で特別授業を2回させていただきます。
資料を作りながら、自分の治療中のこと、認知症の母への看護の事などを思い出しています。
初めて抗がん剤治療をした日。
点滴が終わったのは夜中の1時を過ぎていました。
輸液量を管理している機械が終了を告げるブザーを鳴らすのですが、朦朧としていてナースコールを押すこともできませんでした。
その時、同じ部屋の患者さんが「私が見てあげるから大丈夫」と言ってくれました。
彼女は看護師でした。
まだ小さな子どもを家に残して治療にのぞんでいました。
「私が見てあげるから」と夜中にベッドから起き出してくれた優しさが忘れられません。
日本看護協会では、『忘れられない看護エピソード』というテーマでエッセイを募集しています。
看護職部門と一般部門があります。
脚本家の内館牧子さんが審査員だそうです。
詳しくは http://www.nurse.or.jp/episode/index.html
2月例会は12日です!
2012年2月3日 9:39 PM
今朝8時の我が家の風景。
松山では久々の積雪でした。
2月例会のご案内です。
今月は、第2日曜(12日)の開催ですので、あさっては例会はありません。
ご注意ください。
トップページの「活動予定」に掲載していますので、ご確認ください。
どなたでも自由に参加できます。
ご家族も、大切な人を見送った経験のある方も、もちろん患者さん、経験者の方も歓迎します。
患者の思い
2012年2月2日 9:16 AM
数日お休みしてしまいました。
日曜から出張が続いています。
30日(月)は大阪でがん検診を考えるセミナーで司会をさせていただきました。
専門家の講演のほか、肺がんに向き合っている男性の話もありました。
この患者さんは、健康診断で異常が指摘されながら「自分は大丈夫」という過信から精密検査を受けず、進行して辛い自覚症状が出るまで放置していた経験をユーモアを交えて語りました。
こういうナマの経験談は、とても説得力があります。
31日(火)には、がん患者・家族への支援に取り組んでいる方々と、生活面での問題について情報交換をしました。
治療中とその後、生活の中で何が困ったのか?
どういう情報や支援があれば助かるのか?
衣食住にまつわる自分の経験などをお伝えしました。
患者への医療面のケアはもちろん重要ですが、生活を支えることも大事な問題です。
そして、昨日1日は厚労省のがん対策推進協議会でした。
この件については、また日を改めて。
この数日感じたことは、患者の思いを伝えることの大切さです。
早期発見の機会を逸した後悔。
生活の中で感じた不自由さ、辛さ。
救えるはずのいのちが救えない問題。
いまだに残る患者への誤解と偏見。
自分の思いを伝えるのは、痛みを伴います。
でも、やはり伝えなければ。
聴す
2012年1月28日 11:12 PM
庭の白梅。
よ~く見ると、蕾がほんの少しふくらんでいました。
底冷えの寒さが続いていますが、間違いなく季節はめぐっていくことを感じさせてくれます。
さて、きょうの題名「聴す」
なんと読むでしょうか?
答は「ゆるす」
先日の今治のサロンのときに、臨床心理士の方が教えてくださいました。
三省堂の大辞林によれば、「聴す」とは…
『願い、申し出などを聞きいれて、願いどおりにさせる』の意味があるそうです。
病気に向き合う人の側にいる者として、深く胸に刻んでおきたいと思います。
松山赤十字病院サロン スタート
2012年1月27日 11:06 PM
きょうから、松山赤十字病院でもサロンが始まりました。
冷たい雨にもかかわらず11人の参加者。
ほとんどの方が現在まさに治療中の患者さんとご家族でした。
はじめに、精神科の医師から「こころ」についての短いお話を聞き、その後全員で語り合いの時間をもちました。
ほとんどの方が病気に向き合っている最中ということもあり、思いが溢れて涙に変わる場面もありました。
その時に、隣に座っている同じ立場の方がそっと背中に手を置きました。
同じ痛みを知っている仲間の手はあたたかです。
泣いてもいい。
笑ってもいい。
仲間と一緒に過ごす場所がまた一つ誕生したことを、本当に嬉しく思っています。
松山赤十字病院のサロン、次回は2月24日(金)午後3時~4時
健康管理センターで開かれます。
どなたでも自由に参加できます!