NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

在宅緩和ケア

2012年6月9日 11:08 PM

これからのがん医療を考えるときに、自宅での療養をいかに支えていくかが大きな課題といわれています。

期待されるのは、地域の医療資源。
特に開業医がかかりつけ医として深く関わることが期待されています。

松山市では、開業医を対象として緩和ケアの研修が行われていて、昨日は特別に参加させていただきました。

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痛みの評価、薬の選択、そのほかの治療法も含め、いかに患者や家族の苦痛を緩和していくかについて議論が行われました。

現在受け持っている難しいケースについて、他の医師からアドバイスを受ける場面もありました。

知識や技術の習得もさることながら、この研修をキッカケにネットワークができて、お互いに情報交換などができることも目的としているそうです。
これからも月に1回のペースで計画されています。

一日の外来診察が終わったあと夜遅くまで熱心に議論する医師たちの姿に、希望を見出した思いでした。

 

がん対策推進基本計画 閣議決定

2012年6月8日 10:04 PM

国の『がん対策推進基本計画』の変更案が、きょう閣議決定されました。

詳細は、厚労省の発表資料 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002bp3v.html をご覧ください。

小児がん対策や、働き盛り世代の患者への対策などが新たに盛り込まれました。

国の計画を受けて、都道府県ごとの計画もこれから見直しが始まります。

例えば、鹿児島では見直しのために患者・家族の声を聞く意識調査を実施すると聞いています。

愛媛では、2010年に「がん患者満足度調査」を実施しています。
512人の患者さんから寄せられた声を参考に、新しい計画を検討していかなければなりません。

今年は、がん対策の一つの節目の年にあたります。

 

21年間病気に向き合うということ

2012年6月6日 9:40 PM

寛仁親王が亡くなられました。

報道によれば、最初にがんが見つかったのは21年前。
この間に16回の手術を受けられたそうです。

そういえば、わたしが入院していた13年前、寛仁親王が自分の病気について書かれた手記のようなものを読んだ記憶があります。
手術直後に、体力が衰えてはいけないからと病院の階段を昇り降りしていて医師に叱られたとか、ともかく前向きな姿が描かれていました。

治療のために声を失ってからは、人工喉頭を使って話をなさっていたということです。
同じ状況にある患者さんたちには、大きな希望だったことと思います。

ご冥福をお祈りします。

 

診察室にて

2012年6月5日 10:29 PM

友人の診察に同行した大学病院での出来事。

診察室に入り名前と立場を伝え同席について尋ねたところ、医師はさっと立ちあがり名札を示して「医師の※※です。患者さんがよければ問題ありません。よろしくお願いします」と言ってくださいました。

海外のドラマなどでは見たことのある風景ですが、日本では初めての経験です。
ドラマだとここで握手するところだけど…、さすがにそれはやめておきました。

患者とのやり取りも見事でした。
丁寧な説明、質問できる雰囲気作り、患者の意思の尊重…
どうすれば、こういう態度を身につけられるのか?
どんな思いがあるのか?
機会があれば是非訊いてみたいと思っています。
こんな医師もいるんだなぁと嬉しくなった出来事でした。

 

愛媛緩和ケア研究会 市民公開講座

2012年6月4日 8:49 PM

新聞に掲載されている「きょうの運勢」
9月生まれのわたしは「週初めから調子良し」だそうです。
占いを信じるほうではないけれど、そう言われると嬉しい♪

さて、愛媛緩和ケア研究会が主催する市民公開講座のご案内です。

6月16日(土)午後1時40分~午後4時まで
松山市のひめぎんホール サブホール

記念講演講師は、青木新門さんです。
映画「おくりびと」の制作モチーフとなった「納棺夫日記」の著者である青木さんが、『いのちのバトンタッチ~映画「おくりびと」に寄せて~』と題して講演します。

また、自宅で母親を看取った家族の体験談も予定されています。

参加は無料です。

 

総会

2012年6月3日 9:23 PM

きょうは、おれんじの会総会でした。

この日を迎えるまで、事務局長は仕事の合間を縫っての資料作りが続きました。
会報作成を手伝ってくださった方や、理事の協力でなんとか開催に漕ぎ着けました。

事業や収支に関してすべての事案が承認され、無事終了しました。

総会に続いて、お楽しみのハンドベルミニコンサートです。
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松山東雲中学・高等学校のハンドベル部のみなさんの演奏です。

クラシックや日本の曲が演奏されました。

当然演奏だけで歌詞はないのですから、直接のメッセージがあったわけではないのですが、参加していた会員の中には涙を拭う姿も…。
こころを癒す何かがあったのですね。

生徒のみなさんは、がん患者や家族の前で演奏するということで普段と違う緊張をし、準備をしてくださったと聞きました。
その思いがわたしたちに伝わったんだと思います。

思いを込めた演奏をありがとうございました!

おれんじの会は活動を始めて5年目に入ります。
これからも、ひとりでも多くの仲間の支えになれるよう歩み続けていきます。

 

がん患者の相談、支援とは?

2012年6月1日 8:35 PM

あ~目が疲れた…。
昨日締め切りの原稿が、まだ仕上がりません。
何かが違うんだなぁ。
気持ちは焦るけれど、しっくりくる表現が出てきません。

こんな日にも、相談の電話はかかってきます。

県外の方からの相談でした。
病院の情報がまったくわからないので、その方が受診している病院の相談・支援センターへ電話をしてみました。

こちらが一つ質問をすると、まくしたてるような回答。
何かにつけて「病院の事情もご理解ください」と繰り返し、こちらの要望よりも、自分たちの都合を優先させようとする態度。

朝早い時間帯にかけたので、忙しく落ち着いて対応できない状況だったのかもしれません。
病院には病院の事情があるのも、よくわかります。

しかし、患者側に寄り添って何とかできることはしてみようという気持ちが微塵も感じられないのが許せないのです。

対応が難しいというのが事実であったとしても
「それは出来ないかもしれません。病院の事情をご理解ください」と言うのと
「少し難しいかもしれませんが、出来る限りご希望に応えられるよう努力してみます」と言うのでは、まったく違うのです。

わたしは腹を立てれば済むことですが、体も心もしんどい患者や家族がこんな対応を受けたら、どんなに絶望することでしょう。

なんのための相談・支援センターなのか。

久々に血圧急上昇した出来事でした。

 

下半期へ!

あっという間に5月が終わってしまいました。
1ヶ月間で、このブログを更新できたのは9日だけ。
そして6月へ。
「下半期」という言葉を聞いて焦ったのは、わたしだけでしょうか?

きょうまで出張でした。
2日間で3つの会議と1回の講演。

がんばった自分にご褒美~と昼間お買物に時間を使ってしまったため、こんな時間まで原稿書きに追われています。
5月末日が締め切りの原稿、あす朝一番にメールで送るためもうひと頑張りです。

今月は、ブログ更新もがんばります。

 

 
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