願い事
2014年7月7日 9:07 PM
きょうは、厚労省での会議のため出張です。
東京へ向かう機内で
「きょうは七夕。みなさまの願い事が叶いますように」というアナウンスが流れました。
この時、ほとんどの乗客が自分の願い事を思い浮かべたはず。
わたしもそうでした。
「叶いますように」という一言は、嬉しく心に響きました。
七夕を迎えると思い出すのは、仲間の言葉です。
緩和ケア病棟に入院していたMさんが、病院の笹飾りに託した願い事は
「きょうも楽しく、あすも楽しく」
自宅から遠く離れた病院で、家族とも会えずに過ごしていたMさんでしたが
泣き言を聞くことはありませんでした。
楽しんで生き抜いた姿は、わたしのお手本です。
町なかサロンでも、笹飾りを準備しています。
松山はひと月遅れですので、8月7日まで飾っています。
願い事を託しにお越しください。
ふくいキレイ女子大
2014年7月4日 8:12 PM
あすは福井へうかがいます。
福井新聞社が主催するイベント『ふくいキレイ女子大』でお話をさせていただきます。
女性の美と健康について考えるイベントで、
サブタイトルは、子宮頸がん”ゼロ”キャンペーン2014。
わたしは、子宮頸がん経験者として
地元の産婦人科医師、ファイナンシャルプランナーと一緒に
トークセッションに参加します。
http://kirei-univ.com/event/
事前参加申し込みは、女性限定で200人を超えているそうです。
自分のカラダに向き合う大切さを考えてくださるキッカケになればと願っています。
住み慣れた家での療養は安心?
2014年7月1日 8:57 PM
7月に入りました。
去年の猛暑をじんわりと思い出させてくれるような
蒸し暑い一日でした。
さて、次の日曜 6日はおれんじの会の7月例会です。
今回は『変わる医療制度 ~病院から在宅へ どう備える?』をテーマに
松山市医師会の亀井敏光先生にご講演いただきます。
国は、がんも含めて病気の療養場所を、
これまでの病院中心から在宅中心へ変えようとしています。
「住み慣れた自宅で…」が謳い文句です。
しかし、本当に自宅で安心して過ごせるでしょうか?
家の近くで診察してくれる診療所を知っているでしょうか?
訪問看護や訪問介護、薬を届けてくれる薬局の情報を持っているでしょうか?
核家族や独居が増え、世話をしてくれる人がいないケースも増えています。
否応なく進む在宅への流れの中で
わたしたちはどんな備えをしておくべきなのかを考えます。
7月6日(日)午後1時30分~午後2時30分(予定)
松山市味酒町の愛媛県総合保健協会が会場です。
トップページにもご案内を掲載していますのでご覧ください。
多くのみなさまのご参加をお待ちしております。
6月に思うこと
2014年6月29日 10:19 PM
きょうは梅雨の中休み、青空がのぞきました。
おかげで洗濯や掃除がはかどりました。
あすで6月が終わります。
実は、わたしにとって6月は特別な月です。
がんの告知を受けた月なのです。
きょうのような梅雨の中休みの日でした。
検査結果を聞きに行った病院で、がんセンターへの紹介状を渡されました。
当時、報道機関で仕事をしていたわたしにとって
四国がんセンターは取材先として足繁く通った場所でした。
まさか患者として病院の門をくぐることになるとは思ってもいませんでした。
告知を受け、7月に手術、引き続いての抗がん剤治療で足かけ5か月入院生活を送りました。
いまだに、梅雨から夏にかけては心がざわつくのです。
リレー・フォー・ライフ・ジャパン2014えひめ 始動!
2014年6月27日 11:38 AM
がん患者や家族などを支援するイベント『リレー・フォー・ライフ・ジャパン』
今年の愛媛での開催に向けて準備が始まっています。
昨夜は2回目の実行委員会でした。
20人あまりの実行委員が集まりました。
2009年の第1回からずっと一緒に取り組んでいる仲間もいれば
今年初めて実行委員を務めてくれる人もいます。
患者・家族などの当事者、会社員、医師や看護師…
みんな忙しい仕事の合間を縫っての活動です。
そして医療を学んでいる学生の参加が年々増えていることは
とても心強くうれしい限りです。
今年の開催は11月1日(土)~2日(日)
テーマは「笑(えがお)~つなごう この24時間を次の24時間へ~」。
会場は例年通り、松山市城山公園です。
かつて四国がんセンターがあった城山公園。
わたしもここで治療を受けました。
多くの患者・家族にとって悲しみの場所である公園を
リレーによって希望の場所に変えたい。
そして、一人でも多くの人に笑(えがお)になってほしいと願って
これから準備を進めていきます!
おれんじの会総会報告
2014年6月25日 3:33 PM
1か月ぶりのブログ更新です。
一部の方から、体調を心配する声までお寄せいただき…スミマセン。
わたし自身は元気にしております。
ただ、今朝はサッカー観戦のために早起きしたので、ちょっと眠いです。
ブログを再開してまずは、おれんじの会の総会報告です。
22日にNPO法人の総会を開催しました。
昨年度の事業報告と収支報告、そして今年度の事業計画と収支予算すべて承認されました。
引き続いて記念講演会。
講師は四国がんセンターの青儀健二郎先生です。
『がんの標準治療と臨床試験』というテーマでお話いただきました。
標準治療とはどういうものか?
研究から標準治療に至るまでの道筋は?などをわかりやすく解説していただきました。
印象的だったのは、
「標準治療を示す『ガイドライン』は”手すり”のようなもの。
安全に道を進んで行くために必要だけれど
その中でどういうふうに進んで行くかは、
患者さんと医療者がしっかり話し合って決めたいもの」という言葉です。
わたしたちも、その心構えを持ちたいものです。
講演会の後は、沖縄三線の演奏もあり、充実した総会になりました。
おれんじの会では毎月1回例会を開催しています。
原則として奇数月は勉強会で、偶数月が交流会です。
次回は7月6日(日)午後1時30分~
『変わる医療制度 ~病院から在宅へ どう備える?~』というテーマで
松山市医師会の亀井敏光先生にご講演いただきます。
また8月例会では、プロのチェロ演奏家のミニコンサートを開催予定です。
いずれもどなたでもご参加いただけます。
お気軽にお越しください。
穏やかな時間
2014年5月21日 3:23 PM
窓からの風が心地いい一日です。
この季節は、天気によって気温に大きな差があります。
昨日は雨が降って少しひんやり感じる程でしたが
そんな中でも、町なかサロンに足を運んでくださる方がありました。
『こまちゃん倶楽部』です。
以前にもご紹介したとおり、手のひらサイズのこまどりの人形(鳥形?)を作って
小児がんの子どもさんたちに贈る活動をしています。
その製作日でした。
ピアサポーター含め5人の方がテーブルを囲んで針を動かします。
ご自分の病気のことや、旅立ったご家族のことなどを語り合いながらのひと時です。
町なかサロンでは、こうした特別企画をいろいろと企画しています。
仲間同士でおだやかな時間を過ごせるように願っています。
今週末は24日(土)に「タオル帽子を作るサロン」
25日(日)は「町なか句会」を予定しています。
どちらも参加は無料です。
ぜひお気軽にお越しください。
「こまちゃん倶楽部」は次回は6月17日(火)の予定です。
大切な人を見送った方のために
2014年5月16日 9:49 PM
晴れておだやかな天気でした。
町なかサロンの入り口には季節の花の鉢植えを並べています。
先週からバラが咲き始めました。
サロンへお越しの際には、ちょっと立ち止まって
かわいらしい黄色とピンクのバラをお楽しみください。
町なかサロン、あすは『大切な人を見送った方のためのサロン』です。
ご家族、お友達、恋人など大切な人との別れを経験した方同士で語り合います。
午後1時から午後3時まで。
この間の出入りは自由です。
お待ちしております。
『白夜』
2014年5月6日 9:47 AM
作家の渡辺淳一さんが亡くなりました。
恋愛小説で知られる渡辺さんですが、デビュー当時は医学小説を多く書いていました。
わたしは高校時代に、青年医師の姿を描いた『白夜』シリーズに夢中になりました。
新しい本の発売日に本屋へ走ったのを覚えています。
(Amazonで予約、なんて便利なことは出来ない時代でした…)
続いて『無影燈』『白い影』『花埋み』など、一連の作品をむさぼるように読んだものでした。
その後の話題作も一通り読み、映画も観に行きましたが
訃報を聞いてもう一度読みたいと思いのは、やはり医学小説です。
連休最終日、本屋に行ってみようかな。
外見とこころ
2014年4月29日 9:18 PM
大型連休。
わたしも、久しぶりの休日で友人と一緒にサッカー観戦してきました。
地元のJ2 愛媛FCの試合です。
残念ながら負けてしまいましたが
スタジアムでの観戦は、テレビでは味わえない楽しさがあります。
さて、一昨日は「メイクセミナー」を開催しました。
講師は、NPO法人メディカルメイクアップアソシエーション認定講師の
松岡美生さんです。
病気やケガによる肌トラブルをカバーする専門知識を学んだ方です。
治療の副作用でできたシミの対処法や
抜けてしまった眉をどう描けばいいのかなど基礎知識を学び、その後実演にも挑戦しました。
治療の副作用で外見が変わると、
自分の病気の深刻さを突きつけられたように感じることがあります。
わたしもそうでした。
髪が抜けていたころ、自宅の洗面台に映った自分の姿を見たとき
不意に惨めさと悲しさがこみ上げてきて、声をあげて泣き続けたことがありました。
外見の変化をメイクやウイッグなどで補うことで、こころが落ち着き
病気への向き合い方や、社会との関わりに積極的になる効果も期待されています。
国立がん研究センターには
そうした外見を支援する専門の部署も開設されています。
http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/consultation/appearance.html
これからは、こうした取り組みがもっと進んでいくことを願っています。
町なかサロンでもメイクセミナー、次回は7月ころ開催の予定です。