NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

患者・家族からのメッセージ

2009年6月10日 8:56 PM

松山は久しぶりに雨が降りました。
かなりしっかり降ったのですが、水不足を解消するにはまだ足りないそうです。
私が住んでいる町内会は自前の水源を持っていて、15年前の大渇水のときにも持ちこたえたほど豊かな水量を誇っていたのですが、今回は危険水位を下回り遂にきょうから時間断水です。
もっと降り続いて欲しい雨ですが、残念ながらもう雨音は聞こえません。

きょうは、おれんじの会の新しい取り組みである「ビデオメッセージ」の録画を行いました。
会員に早期発見の重要性やいのちの大切さなどを語ってもらい、それを録画・編集してDVDにまとめるというものです。
今後、おれんじの会が行うイベントや検診事業などで活用することを計画しています。

撮影風景です。
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5人の方に、自分の経験を通して思うことを語ってもらいました。
完成したら例会でお披露目をさせていただきます!
「自分の経験を役立てたい」という思いを持つ会員はたくさんいますので、出来れば今後続編を作成し、一般の方にがんに関心を持ってもらい検診を受けてもらことや、これから病気に立ち向かう人にエールを送れるようなメッセージを伝えられればいいと願っています。

撮影をしてくださったのは、松山市内のある制作会社です。
また愛媛県総合保健協会の協力でこの取り組みが実現しました。感謝です。

実は、このビデオメッセージはある女性会員の一言がきっかけでした。
厳しい入院生活を送っているその会員が、「私も誰かの役に立ちたい!」と言ってくれたのです。
カメラを病室に持ち込んで撮影をすれば、彼女のメッセージを伝えられると思いついたのですが、残念ながら体調がすぐれず直接撮影することは今回は出来ませんでした。
でも、「私のような思いをしないように検診を受けてほしい」という彼女の思いは、他の会員にしっかり託されました。

ひとりでも多くの方に私たちの思いを届けたいと思っています。

 

今夜の番組から

2009年6月9日 8:40 PM

今夜10時からNHK総合テレビで放送の「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、乳腺外科医 中村清吾さんが紹介されます。
サブタイトルは『人生によりそい がんと闘う』
再放送は16日(火)午前0:45~ の予定です。
詳しくはhttp://www.nhk.or.jp/professional/ をご覧ください。
(このサイトは次々更新されますのでご注意を!)

乳がん患者が増えていることはよく知られています。
実は、最近乳がんの方からのご相談が相次いでいます。
病院選びはどうすればいい?
リンパ浮腫予防の体操やマッサージはどこで教えてくれる?
などです。

病院選びの基準の一つが乳腺専門医がいるかどうか?です。
乳がん学会のHPの中に全国の乳腺専門医一覧がありますので、参考になります。
また病院の場所も考える必要があります。乳がんは多くの場合治療期間が長くなるので、自宅からの距離や交通手段の有無も大事な要素です。

リンパ浮腫予防のマッサージなどは退院すると忘れてしまうという話をよく聞きます。
自己流は症状を悪化させることもあるそうなので、主治医に相談しパンフレットなどを貰いましょう。
病院によってはリンパ浮腫外来を設けているところもありますので、専門家の意見を聴くのも一つの方法です。

 

色いろいろ

2009年6月8日 9:30 PM

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口内炎のことを書いたので、早速届けられたビタミン剤です。
いかにも効いてくれそうなオレンジ色。
感謝です。

色の影響は大きいですね。
入院中のMちゃん。
明るい色を着て行くと「あ、きょうの色は元気が出ていいわ」
黒やグレーの日には「あれ~暗~い」と必ず反応が返ってきます。
自分のベッドには赤いクッションが置いてあります。

そういえば、私が入院していた時、隣の病室にピンクしか着ない患者さんがいらっしゃいました。パジャマとはいえ、いつもキレイにしていらしたのを思い出しました。
厳しい治療が続いていたその方は、自分を鼓舞していたのかもしれません。

さて、あすは何色を着ようかな?

 

例会報告

2009年6月7日 8:18 PM

5月の不規則な生活がたたったのか、口内炎が3つも出来てしまい食事と歯磨きが難行になってきました。
新鮮な野菜の緊急補給で何とか治ってくれればいいのですが…。

きょうは、おれんじの会第14回例会でした。
初めての方4人を含む35人の参加でした。
全員が自己紹介を兼ねて、病歴や最近の状況、病気への向き合い方などをじっくり語りました。
「副作用のしびれに効果のあるケアは?」
「乳がん治療後のリンパ浮腫について教えて」
「積極的治療と、体調を整えてQOLを上げる療養とのバランスをどう考えるか?」
これらの意見に対して、他の参加者から経験に基づくアイディアや情報が出されていました。

きょうの参加者の中には、これから検査を控えている人や結果待ちの人が何人もいました。
イヤな期間ですよね。
実は私も16日に検査が控えています。
来月の例会で「心配して損したね」と笑い合えることを願っています。
次回例会は7月12日(日)午後1時30分~
「がんになったら緩和ケア
  ~身体とこころの痛みを我慢しないで~」です。

 

書店の閉店

2009年6月6日 8:24 PM

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本日の”採れたて”はナス、ピーマン、きゅうりです。
袋から取りだすとピーマンの香りが広がりました。
ほんの1時間ほど前まで畑で太陽の光を浴びていた野菜ならではの香りです。
ここに赤色が欲しいところですが、トマトは水不足で生育がパッタリ止まってしまっているそうです。

さて、この夏で閉店が決まった紀伊国屋書店松山店です。

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ネットで本が買える時代です。欲しい本がすぐに手元に届き時間の節約になります。
しかし、PCの画面で目当ての本を注文するという作業の中では”運命の出会い”に遭遇するのは難しいのではないでしょうか?
本屋でぶらぶらする。タイトルに惹かれて手に取る。ぱらぱらっとページをめくるうちに、自分の思いにピッタリくる言葉を発見したときの感動!
装丁の美しさに一目惚れ!
思いもよらなかった”運命の出会い”で、我が家の蔵書となった本は少なくありません。
市内中心部の一角にそびえ立つビルは、私にとって大切な場所でした。
本当に残念です。

 

看護師の激務

2009年6月5日 8:08 PM

傘をうっかり置き忘れてしまいました。
取りに行かなければと思いながら、ついそのままになっています。
それでも不便を感じないほど松山では雨が降りません。
きょう渇水対策会議が開かれ、来週末からの夜間断水が決まったそうです。
1994年の大渇水のとき、大量の水が必要な医療機関、特に人工透析を行っている病院での対策が大問題になりました。
あの時と比べるとさまざまな病気の患者さんが、医療機関ではなく在宅で療養する状況になっています。
身体の弱さを抱えている人のためにも、水不足が解消されるよう願います。

昨夜、NHKの「ニュース9」で看護師の勤務実態についての特集が放送されました。
日本看護協会が初めて実施した看護師の実態調査によると、2万人もの看護師に過労死の危険があるというのです。
不規則で緊張を強いられる仕事、医療の高度化や医療事故防止の取り組みなどで、現場の看護師が追い詰められている実態が紹介されました。
24歳で過労死した看護師は、手術室勤務。患者を乗せるストレッチャーで仮眠を取っている間に亡くなったそうです。

先日、お見舞いに行った病院でも、患者の担当看護師が部屋に入ってきて「日勤が終わって帰るけど、また深夜勤務で出てくるからね」と声をかけていました。
帰宅してわずかの時間に食事を作り子供の世話をし2時間程度の仮眠でまた勤務につくというのです。

日本看護協会では調査内容と、協会としての今後の取り組みをHPで公開しています。
http://www.nurse.or.jp/kakuho/pc/news.html
看護協会や厚労省だけでなく、私たち患者・家族を含めた国民全体で解決へ向けて議論すべき問題ではないでしょうか。

 

オレンジバルーンプロジェクト

2009年6月4日 7:29 PM

きょうは、仕事でお世話になった方のお葬式に参列してきました。
第一線を退いたとはいえ要職にあった方でしたので、知事や市長をはじめ大勢の弔問客でした。
喪主を務めた息子さんは挨拶の中で「父の死をあまり悲しまないでください。生前父は、自分はすべての事を一生懸命やったから思い残すことは何もない、と言っていましたから」と述べられました。
息子さんからこんなふうに言ってもらえるのは幸せな事ではないでしょうか。
遺影はいつもの笑顔でした。

さて、会員専用掲示板で緩和ケアについての書き込みがありましたので情報を一つ。
日本緩和医療学会が中心となって進めているオレンジバルーンプロジェクト。
病院などで、オレンジの風船に笑顔が描かれ「がんになったら緩和ケア」という言葉が添えられたポスターを目にした方も多いかと思います。
緩和ケアについて関心を持ち、正しい知識を身につけてもらおうと始まったプロジェクトです。
詳しくはhttp://www.kanwacare.net/orange/index.html

きょうも、乳がん告知を受けたばかりの方から電話がありました。
昨日の診察で告げられ、昨夜は夜中に目が覚めて眠れなかったとおっしゃっていました。
こういうときこそ、緩和ケアが必要なのです。
不安や恐怖に寄り添い、欲しい情報を提供し、場合によっては夜眠れるようにお薬が処方されるべきでしょう。
しかし現状では緩和ケアの介入は、病気が進行してからの場合がほとんどです。
医療者の意識改革は重要ですが、私たち患者・家族も緩和ケアについて考えてみたいものです。

会員の方は掲示板で意見交換をよろしくお願いします。

 

元気をくれるもの

2009年6月2日 9:07 PM

私ががんの告知を受けたのは、10年前の6月でした。
日差しが強く、湿気を帯びた暑さを感じる日だったことをハッキリ覚えています。

私たちはある日突然がん患者になり、がん患者の家族になります。
程度の差こそあれ、不安や恐怖を感じます。身体の痛みを感じるより先にこころが痛む場合が少なくありません。
しかし実際のがん医療の現場では、こころへのケアは置き去りです。
こころのケアの必要性を医療者やがん政策の担当者に伝えようと取り組んでいますが、その難しさを思い知らされる出来事が続いています。
どうしてこんなに隔たりが大きいのか…。いったい誰のための医療や政策なのか?

虚しさを感じていたところ届いた旬の野菜。
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感謝して食べたら、元気が出てきました。
また明日から一歩ずつ!

 

進歩する治療法

2009年6月1日 10:22 PM

会員専用掲示板への書き込みについて、このブログでお誘いしたところ早速反応がありました。嬉しいことです。
その中に、治療法の進歩についての書き込みがありました。
血液がんの領域での、新薬登場による劇的な治療成績の向上についての情報でした。
多くの患者さんに希望と勇気を与えてくれる記事でした。

ちょうど、臨床試験についての情報を入手しましたのでご紹介しておきます。
国立がんセンターがん対策情報センターのHPで、臨床試験の情報が公開されています。
http://ganjoho.jp/professional/med_info/clinical_trial/index.html
正直、こんなにたくさんの試験が行われていることを知りませんでした。驚きでした。

この時間にも、どこかで研究者や医療者が様々な研究に取り組んでいるんですね。
ひとつひとつの積み重ねが私たちの命を救い、痛みを取り除き、そしていつか”がん”に打ち克つ日をもたらしてくれるはずです!

 

帽子

2009年5月30日 9:28 PM

久し振りに出張のない週末。
意を決して(!)衣替えを兼ねて洋服の整理に取り組みました。
「いつか着るかもしれない」と長年タンスの肥やしになっていたものを思い切ってゴミ袋へ。
その途中、こんなものを見つけました。
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そう、帽子です。
治療で髪が抜けた時によく使っていた帽子の数々。
数えてみたら10個以上!ひとつひとつ思い出が甦ってきました。
共に治療の日々を闘った仲間たちです。
ありがとう。感謝を込めて一部にブログに登場してもらいました。

 

 
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