オレンジバルーンプロジェクト
2009年6月4日 7:29 PM
きょうは、仕事でお世話になった方のお葬式に参列してきました。
第一線を退いたとはいえ要職にあった方でしたので、知事や市長をはじめ大勢の弔問客でした。
喪主を務めた息子さんは挨拶の中で「父の死をあまり悲しまないでください。生前父は、自分はすべての事を一生懸命やったから思い残すことは何もない、と言っていましたから」と述べられました。
息子さんからこんなふうに言ってもらえるのは幸せな事ではないでしょうか。
遺影はいつもの笑顔でした。
さて、会員専用掲示板で緩和ケアについての書き込みがありましたので情報を一つ。
日本緩和医療学会が中心となって進めているオレンジバルーンプロジェクト。
病院などで、オレンジの風船に笑顔が描かれ「がんになったら緩和ケア」という言葉が添えられたポスターを目にした方も多いかと思います。
緩和ケアについて関心を持ち、正しい知識を身につけてもらおうと始まったプロジェクトです。
詳しくはhttp://www.kanwacare.net/orange/index.html
きょうも、乳がん告知を受けたばかりの方から電話がありました。
昨日の診察で告げられ、昨夜は夜中に目が覚めて眠れなかったとおっしゃっていました。
こういうときこそ、緩和ケアが必要なのです。
不安や恐怖に寄り添い、欲しい情報を提供し、場合によっては夜眠れるようにお薬が処方されるべきでしょう。
しかし現状では緩和ケアの介入は、病気が進行してからの場合がほとんどです。
医療者の意識改革は重要ですが、私たち患者・家族も緩和ケアについて考えてみたいものです。
会員の方は掲示板で意見交換をよろしくお願いします。