完全禁煙レストラン
2017年2月6日 8:33 PM
週末、がん看護学会学術集会へ行ったときのこと。
屋外の喫煙スペースでもくもくとタバコの煙。
ちょうどエスカレーターが着く場所が喫煙スペースになっているので
避けようがありません。
見れば、ネームホルダーを付けているので学術集会参加者です。
もう~~~~!!
多くの学会が会場を禁煙にしている中、とても残念な光景でした。
病気を経験して余計にタバコの煙が嫌いになりました。
食事をする場所はなおさらです。
禁煙推進の会えひめのHPには
完全禁煙のレストラン情報が掲載されています。
http://uen-ehime.com/restaurant_matsuyama.html
2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催へ向けて
厚生労働省はレストランなども含め完全禁煙化への取組みを始めようとしています。
どこでも、きれいな空気の中で
おいしい食事が安心して取れる社会に早くなってほしいものです。
高知にて
2017年2月5日 9:41 PM

高知で開催された第31回日本がん看護学会学術集会へ行ってきました。
「がん体験者と創る看護の未来」という特別企画に登壇しました。
90分のセッションで確かな方向性を見つけるのは難しかったのですが
患者・家族に最も近い職種である看護師の学会で
このような企画が続いていくことを願っています。
さて、その会場へ行って思い出したこと。
おれんじの会が生まれるキッカケがここにあったのです。
9年前。
愛媛で患者会を立ち上げようと思いつき
近隣で患者会を探したところ、高知の情報を見つけました。
ちょうど勉強会を開くとのことで、思い切って訪ねた場所がこの会場でした。
おそるおそる会場へ足を踏み入れたら
代表の女性が開口一番
「あんた、昼は食べたが?」
豪快で開放的で情に厚い、安岡佑莉子さん(現在は高知がん患者支援推進協議会代表理事)に
背中を押してもらい
患者会立ち上げを決意したのでした。
あれから、間もなく10年。
何ができたのだろうかと振り返り
まだまだだと、思いを新たにした高知での一日でした。
がんばるぜよ~!
医療相談
2017年2月4日 12:22 AM
町なかサロンでは、毎週金曜に
「医療相談」を行っています。
原則第1と第3金曜は医師、第2と第4は看護師が対応してくださっています。
お一人につき30分を目安に、納得がいくまでゆっくり相談していただきます。
医療機関ではありませんから診察行為はしていません。
患者さんやご家族の不安や、なかなか診察室では聞けないような素朴な疑問に
答えていただきます。
「あのぉ、食事療法のことも聞いてもいいんでしょうか?」
「主治医から説明を受けて、その時はわかったつもりだったんですが
これはどういう意味でしょうか?」
「主治医に、うまく質問するにはどう言えばいいんでしょうか?」
緊張した面持ちで席に着いた方が
次第に表情も声も豊かになり、いくつもの質問を重ね
最後には少しおだやかなお顔になる様子を拝見することがしばしばです。
担当してくださっている医師は
四国がんセンター名誉院長の高嶋成光先生。

がん治療の現場にいらっしゃった頃には
目の前の患者さんを一人でも多く治療することが最優先で
一人ずつにゆっくり向き合うことは、なかなか難しかったとおっしゃいます。
だからこそ、現役を退いた今は
しっかり患者さん、ご家族の話に耳を傾け
よりよい医療を受けられるようにサポートしていきたいと言ってくださっています。
医療相談の前後には、ピアサポーターが
仲間としてお話を聞かせていただきます。
相談は予約優先制です。
ご希望の方は、町なかサロンへお電話ください。
大事な時間を過ごす場所
2017年1月29日 9:11 PM
※「旅立ち」に関しての記事になりますので、気持ちが整っていない方はご遠慮ください。
町なかサロンの特別企画として
緩和ケア病棟の見学と講演会を企画しました。
その第一弾、松山ベテル病院を訪問してきました。

ステンドグラスが美しい院内のチャペルで
病院の歴史、緩和ケア病棟の特徴などについてお話を聞き
その後、実際の病棟を見学させていただきました。
患者さんはもちろんですが
ご家族のための休憩室やお風呂など
患者さんを支える人への気遣いも、あちこちに感じました。
また、担当看護師は2人体制で
繊細で重要な支援を担う医療者側の負担にも
配慮されていることを知りました。
松山ベテル病院は
2000年に、がん患者さんとご家族のために
その最期の大事な時間を過ごす場所を開設しました。
当時はホスピスと呼んでいました。
まだ「緩和ケア」という言葉が一般的でない時代でした。
後に国の医療政策に沿って、緩和ケア病棟と呼ぶようになり
最期に限らず
体やこころの辛さを和らげるための医療を提供する病棟となっています。
ところで、1982年に病院を開設したときのパンフレットには
「病院は病を癒す所であると同時に、人々が死を迎える場所でもある。
死が宿命である以上、病院は臨死患者の心身の苦しみに
正面から取り組まねばならない」
と明記されていたそうです。
病院紹介のパンフレットに「死」という文字を書いた覚悟。
その深い思いが、県内で最初のホスピスを誕生させ
現在の緩和ケア病棟へと受け継がれています。
この緩和ケア病棟見学・講演会の特別企画、
来月13日には、四国がんセンターを訪問する予定です。
がん看護学会 学術集会
2017年1月28日 9:24 PM
庭の紅梅のつぼみが開き始めました。
来週には立春!
その立春、2月4日から高知で
第31回 日本がん看護学会学術集会が開かれます。
この中で、
「がん体験者と創る看護の未来像
~当事者の声を聴き、看護がなすべきことを創る~」
というテーマの特別企画が予定されています。
わたしは、全国がん患者団体連合会副理事長として登壇します。
その発表資料作成中。

患者、家族に最も近い職種である看護師。
これからのがん医療の中で、大きな役割を果たすことが期待されています。
共に、どのような未来像が描けるのか。
議論を楽しみにしつつ、
当事者の願いをしっかり伝えることができるよう準備を進めます。
笑って、転がって
2017年1月26日 9:44 AM
出張中です。
この時期の東京は、晴れると本当に真っ青な空が広がり
寒くても気分よく過ごせます。
環境が変わることで、吸い込む空気も何か違うものを与えてくれるようです。
出張中の昨日、ぽかんと時間が空きました。
読むべき資料は山積み。
作るべきスライドも、山積み。
でも、あえて、全く仕事とは関係のないセミナーに参加してみました。
セミナーの内容そのものも面白かったのですが
それ以上に、まったく違う業界の方とご縁が繋がったことが大きな収穫。
そのお一人からいただいたもの。

年明けからいろいろ考えていたことへの
道標となるような方々でした。
人生は不思議で、おもしろい。
「動けない花になるな 転がる石になれ」
ちょっと古い歌を思い出す一日でした。
笑って、転がって。
さぁ、がんばろう!
かがわがんサミット
2017年1月22日 9:39 PM
きょうは高松へ行ってきました。
『かがわがんサミット』です。

香川県とがん患者会ネットワーク香川が共催したものです。
がん患者会ネットワーク香川は
香川県内で活動している8つの患者団体が2年前に結成したそうです。
会場には、各団体を紹介するブースもありました。

お互いの活動について理解を深め
共に活動することで
患者会全体への理解と認識を深めてもらうことを目的としているとのことです。
きょうのサミットでは
基調講演、ディスカッションに続いて分科会が行われました。
その一つ「患者会の役割」という分科会で、お話をさせていただきました。
患者会だからこそできること。
医療者と連携してできることなどについて意見交換をしました。
お隣、香川でのこれからの取組みに注目し
愛媛でも見習えるところは取り入れさせていただきたいと思います。
緩和医療学会 患者参加プログラム
2017年1月19日 10:12 PM
日中の最高気温が10℃を超え、少し過ごしやすい一日でした。
しかし、明日は荒れ模様の予報が出ている松山です。
日本緩和医療学会の今年の学術集会では
初めて、患者参加プログラムが設けられます。
http://jspm2017.umin.jp/pal/index.html
これまでにも、癌治療学会や臨床腫瘍学会などで
患者・家族などの当事者が学術集会に参加し、学ぶ機会が提供されています。
緩和医療は、わたしたち当事者にとって関心の高い領域です。
どんな研究がなされているのかを学ぶ良い機会になると思います。
ただし、HPの案内の中にもあるとおり
あくまでも専門家のための学術集会の場。
学ぶ覚悟をしっかり持って参加することが求められます。
現在、参加者を募集中です。
タイプAは2月15日が締切です。
住職からみた患者・家族へのケア
2017年1月17日 5:30 PM
愛媛大学病院には
がん患者と家族のためのサロンが2種類あります。
1つは「ふれあいサロン」
患者・家族とピアサポーターだけで
こころのうちを語り合うサロンです。
毎月第2水曜 13時~14時30分まで。
もう一つは「学び合いサロン」
こちらは、患者・家族に加えて
医療者や学生、地域の福祉や介護関係の方にも開かれています。
1つのテーマを共に学び合う目的です。
今月の「学び合いサロン」のテーマは『住職からみた患者・家族のケア』。
石手寺ご住職 加藤俊生さんにお話いただく予定です。
1月18日(水)午後6時~午後7時
病院1階 患者図書室ひだまりの里で開かれます。
宗教と医療の関わりなどについては
なかなかお話を聞く機会がありません。
加藤ご住職は、震災の被災者支援などさまざまな社会的な活動にも
積極的に関わっていらっしゃいます。
いつもとは少し違う視点で、患者・家族のケアについて考える機会になると思います。
患者会の果たす役割
2017年1月16日 10:18 PM
年始からの風邪がようやく治り、声がまともに出るようになりました。
この厳しい寒さでぶり返さないよう、気を付けたいと思います。
さて、先週のことですが
厚生労働省の「がん診療連携拠点病院等の指定に関する検討会」に出席しました。

構成員は8人。
7人は医師で、わたしは患者・家族の立場です。
このように、国や都道府県のがん対策を検討する会議のほとんどに
患者会の代表者など、当事者が参画するようになりました。
2007年の「がん対策基本法」施行が後押しになったおかげです。
何に困っているのか、どんな対策が望まれるのか。
当事者だからわかることを伝えることは重要です。
しかし、経験や思いを言葉にして公的な場で伝えることは簡単ではありません。
国の会議の場合、傍聴席が設けられ、たくさんの目が注がれます。
発言は議事録としてすべて公開されます。
メディアで報道されることもあります。
周りの委員・構成員は専門家ばかり。
手に汗をかき、足が震えるような時もあります。
それでも
当事者としての発言の場を与えられたからには
しっかりと伝えていかなければならないのです。
患者会の果たす役割には、こうしたこともあるのです。
今月22日(日)に香川県高松市で開催される
「香川がんサミット」。
この中で「患者会の果たす役割」というテーマの分科会で
お話をさせていただきます。
https://www.pref.kagawa.lg.jp/kenkosomu/cancer/oshirase.html
香川の患者会の取組みなどを勉強させていただきます。

