NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

麻酔科医の仕事

2008年10月9日 11:11 PM

今夜仕事から帰って何気なくテレビをつけたら、ドラマを放送していました。手術の場面で「がん」というキーワードに引っ掛かって最後まで見てしまいました。
フジテレビ系列の「風のガーデン」というドラマです。
どうやら中井貴一さん演じる主人公が、医師でがん患者になるという設定のようです。こういう話は「白い巨塔」をはじめ、よくある設定ですが、興味を引くのは麻酔科医だということです。
麻酔科医といえば、手術室が活躍の場というイメージがありますが、実はICUでの患者さんの管理、疼痛緩和など医療現場での守備範囲は大変広い職種なのです。
中井貴一さんの役柄は、緩和ケアにも携わる麻酔科医ということのようなので、ありふれた「がん患者になった医師」の話とは少し違う展開になるかもしれないと、個人的には期待しています。
ちょうどタイミングよく、麻酔科医の仕事を一般の方に知ってもらおうという公開講座が開かれます。
11月8日(土)午後1時~ 愛媛県松山市のコムズが会場です。
愛媛大学麻酔科蘇生科教室の主催で開催されます。
麻酔科医の様々な仕事について紹介する他、麻酔がどのように行われるのかデモンストレーションも行われます。
興味のある方はいかがでしょうか?

 

肝炎の情報

2008年10月8日 8:42 PM

緒方拳さんが亡くなりました。
報道によれば、8年ほど前に肝炎を発症し、肝がんに移行したそうです。
ちょうど昨日、仕事でC型肝炎のレクチャーを受けたばかりでしたので、その情報を提供します。
肝がんの原因の、実に8割はC型肝炎ウイルスです。
そのC型肝炎の患者数は全国で200万人と推計されますが、その半分の人しか治療を受けていないというデータがあります。自分が感染しているかどうかを知らない人も相当数いるそうです。
「肝臓は沈黙の臓器」ですから、感染していても自覚症状が出にくく、肝硬変、肝がんと重症化してはじめて気付くケースもあります。
そこで、専門家は「誰でも一生に一度は検査を」と呼びかけています。
国も対策に乗り出し、保健所と指定医療機関で無料で検査が受けられることになりました。(2009年3月31日まで)
また医療費についても、助成制度がありますし、肝炎治療のための病診連携も整備されてきています。
どんな病気も早期発見、早期治療です。
ワイドショーで緒方拳さんのお顔を見たら、すぐに保健所に電話をし肝炎検査について聞いてみましょう!

 

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前回のブログ更新から1ヶ月近く経ってしまいました。
きょう「ブログの更新は?」「毎晩チェックしてるんですけど・・・」との声を頂きましたので再開です。
9月は「がん制圧月間」10月は「乳がん月間」で、がん関連のイベント続きです。おかげさまで、患者会の代表としてあちこちから声を掛けていただき、参加しております。
「忙しい」とは心を亡くすことだそうですので、そう書きたくはないのですが・・・。時間が足りません!患者さんとの関わり、会の運営、行政への提言などやりたいことは次から次へ浮かびます。気持ちは燃えていても頭は一つ(働きが鈍い)身体も一つ(動きが鈍い)なので、なかなか思うように事は進みません。
でも幸いなことに、仲間がいます。
自分の体調が思わしくなくても他人を勇気づけている人、家族の病気に向き合いながら一緒に動いてくれる人、いつも穏やかな笑顔で癒してくれる人・・・多くの仲間が「おれんじの会」を共に盛り上げようとしてくれています。
この仲間のためにも、今夜病院のベッドで眠れない夜を過ごしている患者さんのためにも、心配しながら家にいる家族のためにも、半歩ずつでも前へ進んでいこうと思います。

 

 
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