禁煙について考える
2011年11月13日 8:58 PM
きょうは「禁煙推進フォーラム」に参加してきました。
これは、NPO法人禁煙推進の会えひめが開いたものです。
写真は、基調講演をする理事長の豊田茂樹さんです。
あらゆる世代の禁煙を進める活動に取り組んでいますが、特に未成年が”最初の一本”に手を出さない環境作りは重要な課題なのだそうです。
禁煙推進の会えひめのHPはhttp://www.justmystage.com/home/uen2010ehime/index.html
父の命日に思うこと
2011年11月12日 9:30 PM
あす11月13日は、父の命日です。
旅立って27年が過ぎました。
胃がんが見つかって手術を受け、3年後に再発し9カ月の入院生活を経て旅立っていきました。
それは、まさに闘いの日々でした。
息を引き取ったときに、伯父が「これで楽になったなぁ、よくがんばったなぁ」と言いながら、ポロポロ涙をこぼした姿を忘れることができません。
27年の間にがん医療は格段に進歩しました。
胃がんだけをみても、手術成績の向上だけでなく新しいタイプの治療薬も登場しています。
しかし一方で新たな問題が起こってきているそうです。
それは、進行してから見つかるケースが増えているということです。
先日話をした消化器内科医によると、病院へ来た段階ですでにかなり進行していて手術不適応の患者が増えてきているとのこと。
原因として考えられるのは、不景気の影響で検診を受ける人が減っているのではないか、というのです。
検診を受ける費用が出せない。
不景気で失職し検診を受ける機会がなくなった。
病気が見つかっても治療費が出せないから、検査も受けない。
「そういう患者さんを診るのは辛いですよ…」と、その医師はつぶやきました。
治す技術が確実に進歩する一方で、おカネがないために、その恩恵に与れない。
それを「仕方ない」と諦めるわけにはいかないのです。
がんと一緒に働こう
2011年11月11日 11:31 PM
高松へ行ってきました。
ピンクリボンかがわ県協議会などが開催した「ワーキングサバイバーズフォーラム」に参加してきました。
がんになっても働き続けるための環境づくりには何が必要か?
患者、家族、医療者、企業などがともに考えようというフォーラムです。
講師は、桜井なおみさん。
37歳で乳がんを経験したサバイバーです。
治療と仕事の両立に悩んだ経験から、現在はがん患者の就労についての取り組みを中心に、活動を続けています。
あすは、松山で桜井さんを囲んで勉強会を開催します。
11月12日(土)午前10時~12時 松山市三番町コムズ会議室2
これから考えていかなければならない大事なテーマです。
がんばれ、クスリ!
2011年11月10日 11:54 PM
きょう、仲間の一人が入院しました。
悩みに悩んで、新たな治療を始めることを決断しての入院です。
病棟を訪ねたとき、ちょうど家に残してきた子どもに電話をしているところでした。
彼女が、以前あるところで経験談を語ったときに「生きるということは、大切な誰かのために生きること」と言った言葉が忘れられません。
彼女にとって「大切な誰か」は、子どもであり家族です。
これまでに使ったことのない新しい薬剤を使っての治療があすから始まります。
がんばれ、クスリ!
彼女の体の中でしっかり働いて!!
えひめ禁煙推進フォーラム
2011年11月9日 11:18 PM
会議のため日帰りで東京へ。
駅でも街でも、聞こえてくるのはクリスマスソング♪
え~、もうそんな時期?!
さて、フォーラムのご案内です。
禁煙推進の会えひめなどが主催して『えひめ禁煙推進フォーラム』が開かれます。
11月13日(日)午後1時30分~ 松山市のコムズが会場です。
参加は無料で、事前予約不要。
特別講演は、前国立がん研究センター呼吸器腫瘍科の金子昌弘先生。
「愛する人をがんで失いたくなければ まず禁煙」というテーマのお話です。
ほかに、愛媛での禁煙への取り組みなどについてのディスカッションなども予定されています。
退院記念日
2011年11月8日 9:16 PM
母のために届けられたお花です。
旅立ちから1カ月を迎えました。
大事な家族を見送った経験をもつTさん。
悲しみを共有してくださっているあたたかさに、胸が熱くなりました。感謝です。
きょうは、私の「退院記念日」でもあります。
12年前の11月8日に、足かけ5か月の入院生活を終えて退院しました。
あの日の喜びと感謝の気持ちを忘れてはいけないと、思いを新たにする大事な記念日です。
癌治療学会
2011年11月7日 10:11 PM
しばらく留守にしていた間に、部屋に入る光の加減が変わっていました。
この時期は毎日のように日の差し込む時間帯が移ろっていきます。
さて、更新しなかった間の活動報告を少しずつ。
まずは10月27日~29日の癌治療学会から。
文字通り、がん治療に関わる医師を中心とした学会です。
2年前からは、学会が参加費用の一部を負担して患者や家族が参加できるスカラーシッププログラムが取り入れられています。
日本の学会としては、とても先駆的な取り組みです。
今年は、このプログラムの運用を患者・家族が担当することになり、仲間4人と一緒に私もその役目を担いました。
ほぼ1年がかりの準備。
学会の3日間は緊張の連続でした。
プログラムの中の一つが、学会に参加している医師との意見交換でした。
患者・家族が学会に参加して何を学んだのか、医師側からは何を学び取ってほしいのかなどについて話し合いました。
学会は、最先端の研究を発表し、これからのがん医療を考える極めて専門的な学びの場です。
そこに、基礎知識のない患者・家族が参加して何を学ぶのか?
確かに、聞いていても全く理解できないセッションも少なくないのですが、中には、これからの治療に希望を見出せるものもあります。
学会だからこそ得られる情報もあります。
そして、患者・家族も真剣に学ぶ必要性を痛感し、その学び方を知る場でもあるのです。
たくさんの学びを、おれんじの会の仲間と共有する機会を計画しようと思っています。
おひさしぶりに、活動報告です
2011年11月6日 9:09 PM
なんと12日ぶりの更新です!
すっかりご無沙汰で、数少ない(?)おれんじの会ブログファンのみなさん、スミマセンでした。
ずっと出張でした。
10月26日~29日まで名古屋で癌治療学会。
1日~2日は東京で、厚生労働省のがん対策推進協議会。
そのまま大阪へまわり、肺癌学会に参加してきょう戻ってきました。
あまりに更新しないので、心配してメールをくださった方もありました。
あたたかなメールをありがとうございました。
重い荷物のおかげで肩はパンパンで首が回らないことを除けば、わりと元気です。
さて、きょうはおれんじの会11月例会でした。
「いまさら聞けない でも知っておきたい がん治療の基礎知識」というテーマでの勉強会。
講師は愛媛大学付属病院の看護師、塩見美幸さんでした。
腫瘍マーカーって何?
PET検査で何がわかる?
臨床試験やガイドラインなど、耳にしたことはあるけれど本当はよく意味がわかっていなかった専門用語の正しい意味について、詳しく解説していただきました。
参加者は46人でした。
講演後には質問も出て、いい学びの機会になったと思います。
きょう学んだ専門用語などについては、国立がん研究センターがん対策情報センターのHPにも解説が掲載されています。
http://ganjoho.jp/public/qa_links/dictionary/cancer.html
正しい知識を持っておくことは、病気に向き合うときにとても大事です。