9月23日
2013年9月23日 9:35 PM
日中は真夏日になった松山ですが、今週は朝晩の気温が下がってくると天気予報で伝えられていました。
暑さ寒さも彼岸まで。
近くの土手では彼岸花が咲き始めました。
きょう9月23日は、わたしたちの仲間の一人が旅立った日です。
47歳でした。
自分の病気を正面から見つめ、医療者とよく話し合って自分らしい生き方を選択した彼女の
最後の日々の口癖は
「1日、1時間、1分、1秒を無駄にしない!生ききる!」という言葉でした。
言葉通り、家族に、わたしたち仲間に惜しみなく時間と愛情を注ぎ
「何ひとつ後悔はない」と言って旅立って行きました。
おれんじの会設立準備からの仲間で、
設立総会の日に満面の笑顔を見せてくれたことを思い出します。
彼女の思いに、現在のわたしたちは応えられているのか?
改めて思い返す9月23日です。
町なか句会
2013年9月8日 9:30 PM
きょうは、町なかサロンで初めての句会でした。
参加者とピアサポーターで、まずは俳句の歴史や季語などについて学び
その後句作に取り組みました。
ほとんど全員が初心者。
「月」をテーマに頭をひねりました。
そして、散歩のときに見上げた風景や、
先に旅立った家族を思いながら眺めた夜空、
愛犬と過ごす夜の風景などを詠み込みました。
きょうの句会に参加するため、昨日は休養を取って体調を整えて来て下さった方もありました。
「楽しかった~」と笑顔で言ってくださいました。
第二段も企画したいと思います。
町なかサロンの特別企画。
今度の土曜は、若年患者さんの会を開く予定です。
前半では、10代、20代でがんを経験した方のお話をうかがい、
その後は40代未満の患者さん限定の語り合いの会です。
仕事、恋愛、結婚、出産など若い人特有の悩みについて語り合いたいと考えています。
よりよいがん看護のために
2013年9月5日 8:26 PM
虹です。
昨日夕方6時前、新大阪駅前で遭遇しました。
岩手、和歌山を回った出張からの帰りで、
雨の中重い荷物を持ち何度も乗り換え
疲れ果ててたどり着いたところで出会った虹。
気付いて5分ほどで消えてしまいましたが、頑張った出張へのご褒美だったような気がしました。
さて、きょうは「愛媛県がん看護実践に強い看護師育成研修会」で
患者の立場から講義をさせていただきました。
今年の受講生は11人。
県内各地の病院で、がん患者の看護にあたっている若手の看護師さんたちです。
わたし自身の経験、仲間の言葉、
そして、国のがん対策の中で看護職に期待されている事などについてお伝えしました。
特に、国の対策で
患者・家族の精神心理的・社会的苦痛の緩和のために
看護師等による継続的な支援の在り方が検討されているところであることを踏まえ
いかに寄り添うのか?
情報を患者の「こころ」に届けるにはどうすればいいのか?
こうした点に力を入れてお伝えしたつもりです。
きょうから40日間続く研修。
たくさんの事を吸収して、これからの看護に活かしてほしいと願っています。
来週月曜には、大洲市の喜多医師会病院で看護職のみなさんにお話をさせていただく予定です。
知っておきたい がんの痛みと対処法
2013年8月30日 10:07 PM
台風の影響が心配されますが、松山では雨は止んでいます。
さて、明後日9月1日は例会です。
今回は勉強会で、テーマは『知っておきたい がんの痛みを対処法』。
緩和薬物療法認定薬剤師の飛鷹範明先生を講師に、
がんの痛みと、その対処法についての正しい知識を学びます。
関心のある方であればどなたでも参加できます。
9月1日(日)午後1時から 愛媛県総合保健協会9階会議室。
よほど暴風雨が強くない限りは開催予定です。
お待ちしています。
盛岡にて
2013年8月28日 10:00 PM
きょうは盛岡へ。
さわやかな風が吹き、初秋を思わせるようでした。
仕事の前に、岩手医科大学病院で常設されているがん患者さんとご家族のためのサロンを尋ねました。
月曜から金曜まで毎日利用できるサロンです。
ホームページの情報も充実しています。
http://www.iwate-med.ac.jp/hospital/gancenter/salon/index.html
突然の訪問にもかかわらず、スタッフのみなさんがとてもあたたかく迎えてくださいました。
決して広くはない部屋でしたが、なんとも居心地のいい場所でした。
壁にかかっていたパネルに、こんな言葉が書かれていました。
『男にも泣ける場所があればいいなぁ。
大声おもいっきり泣いてみたい 今の気持ち』
わたしたちの「町なかサロン」も、どなたにとっても、おもいっきり泣ける場所でありたいなぁ・・・
そう思いながら、盛岡を後にしました。
あたたかな言葉
2013年8月26日 8:51 PM
雨が降り続きました。
気温が下がって、昨夜は肌寒さで目が覚めるほどでした。
これで秋に一歩でも近づいてくれると嬉しいのですが…なかなかそうはいかないでしょうね。
さて、毎月第4水曜日は市立宇和島病院で患者さんとご家族のためのサロンが開かれています。
名前は『さくらサロン』です。
詳しくはhttp://www.uwajima-mh.jp/13fukushi/index02.html
女性2人と男性1人のピアサポーターが運営しています。
他の病院のサロンとはひと味違う雰囲気が漂います。
何だろう?
考えてみると、それは言葉だと気付きました。
南予地方の方言でゆったりと交わされる会話が、独特の雰囲気を作っているように感じます。
「~しなはったん?」(~したんですか?)
「~しさいや」(~しなさいよ)
うまく再現できませんが、とてもやわらかな言葉です。
わたしの母も南予育ちでした。
通院していた頃、病院で南予の言葉を聞くととても嬉しそうにしていました。
安心感のようなものを感じたのだと思います。
これも、地域に密着したサロンの良さの一つです。
気取らず、自分たちの言葉で誰にも遠慮なく辛さやしんどさ、ときには嬉しい話もできる。
8月の例会は、28日(水)午後1時30分から、病院の栄養相談室で開かれます。
お気軽にどうぞお越しください。
より良いピアサポートを目指して
2013年8月25日 8:54 PM
大変ご無沙汰しました。
1カ月以上更新できず、すっかり「忘れられたブログ」にしてしまいました。
忙しさに加え、この夏の暑さにすっかりマイってしまい
体力・気力ともに衰えて、ブログの更新が手につきませんでした。
夏休みを取って、ようやく回復。
きょうから、無理のない範囲で更新していきますので
よろしくお願いいたします。
復活第1回の記事は、昨日行ったピアサポーターの事例検討会について、です。
わたしたちの会では、愛媛県からの委託を受け
町なかサロンと病院サロンでのピアサポート事業を行っています。
登録している約20人のピアサポーターは2カ月に一度、事例検討をしながら研修を行っています。
昨日は14人が参加。
これまでに対応した事例の一部を取り上げ、どうすればより良いサポートができるかについて
意見を出し合いました。
共感を示すにはどういう態度や声掛けがいいだろうか?
情報提供をする場合、配慮することは?
聞かせていただくときの表情やあいづちは?
これからも研修を重ねていきます。
リンパ浮腫
2013年7月13日 10:01 PM
めまいがしそうなほどの暑さが続いています。
夏本番!のはずなのに、何かが足りない…セミの鳴き声が聞こえないのです。
例年なら梅雨明けの発表を待ってましたとばかりに鳴き始めるのに、
今年はまだミンとも聞こえてきません。
さて、きょう町なかサロンでは「リンパ浮腫」について学ぶ特別サロンを開きました。
当初15人程度を目安にしていましたが、すぐに定員になり
その後もお申込みが止まらず、結局会場に入れるギリギリの
25人の参加となりました。
イスをびっしり並べて身動きならないほどでした。
四国がんセンター乳腺科医師の清藤佐知子先生を講師に
リンパ浮腫の起こる仕組みや、日常生活で注意すべき点
そして、浮腫を防ぐためのマッサージなどについて学びました。
ご参加の方から、専門の外来がどこにあるかわからず
苦労した経験などについてのお話もありました。
国立がん研究センターの『がん情報サービス』には
リンパ浮腫外来を設けている医療機関の情報が掲載されています。
愛媛の場合は、http://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/vGanIchiran/fLympChizuKensakuArea?OpenDocument&p=ehime
都道府県別の情報が掲載されていますので、ご参照ください。
大変好評でしたので、第2回も計画したいと思っています。
雨の日に
2013年7月3日 11:00 PM
きょうは台風並みの雨風でした。
夜になっても激しくなったり治まったりを繰り返しています。
こんな雨の日にも、自宅で暮らす患者さんの元を訪ねる医療者がいます。
医師、看護師、介護職、薬剤師やリハビリのスタッフなど。
外が暗くなり雨が激しくなれば誰でも不安になります。
病気を抱えていればなおさらです。
そんなときに、「こんにちは~」といつもの声が聞こえれば、どれほどほっとすることでしょう。
在宅医療を支えるみなさんに、改めて敬意を表します。
さて、きょうは松山市内の印刷会社でお話をさせていただきました。
先日の商工会議所でのわたしの講演に興味を持ってくださった経営者の方が
自分の会社の女性社員に、がんへの備えについて話してほしいとお声掛けくださいました。
「こういう取り組みは大事」と言ってくださる経営者は多いのですが
実際に、ここまで動いてくださる方は少数派です。
人材を守りたい、というお気持ちに応えられるよう一生懸命お伝えしたつもりです。
こうした企業での取り組みが広がってくれることを期待しています。
がんと就労
2013年7月1日 10:31 PM
きょうは、日帰りで東京へ。
がんと就労について協議する会議に、特別に参加させていただきました。
昨年度までの3年間行われた厚生労働省の研究事業の成果について
WEBでさまざまな情報が公開されています。
この中でダウンロードできる資料のうち、「がんと仕事のQ&A」は
患者・家族向けの冊子です。
「産業医は何をしてくれますか?」
「副作用のため通勤が困難。よい方法は?」
などのQ&Aを中心に、経験者のメッセージなども掲載されています。
作成したのは、実際に病気と向き合いながら仕事をした経験者です。
ヒントが見つかるかもしれません。
さて、あすは県立中央病院のがん患者さんとご家族のためのサロンです。
詳しくはhttp://www.eph.pref.ehime.jp/epch/news/130529kasuga.html
新病院になって初めてのサロン。
わたしたちピアサポーターも運営に関わらせていただいています。
午後1時30分から、お待ちしています!