愛媛大学腫瘍センター講演会
2009年4月18日 9:10 PM
きょうは、愛媛大学腫瘍センター講演会でした。
昨日お知らせしたとおりで、大学病院でがん患者サロンが開設されたのを記念する講演会でもありました。
絶好のお出かけ日和にもかかわらず、100人ほどの方が参加してくださいました。
中には四国がんセンターの新海院長先生やベテル病院の中橋先生など医療者の姿も多く見られました。
堂園晴彦先生の講演は、まず「医療者と患者の間には 深くて長い川がある」と古い歌になぞらえて医療の現状を語るところから始まりました。
そうです。どうしても越えられない川が横たわっているのです。
川の暗さに、私たち患者・家族は絶望を感じることもあります。
でも、その川を埋め立てることは出来なくても、両岸から橋を架けることは出来るのだと思うのです。私たちも向こう岸に向けて声をかけるところから始めようと思います。
2人目の講師、鈴木秀子さんの講演はたくさんのエピソードを交えて対話についてのお話でした。
「痛いんですよ」と患者が言ったら「痛いんですね」とまず共感する大切さを説いてくださいました。
簡単そうにみえて、実は共感というのはとても難しい。
「痛いんですよ」と言われると「どこが痛いの?薬は飲んだの?先生に言わなきゃ」と先を急いでしまいがちになります。その”正しい”反応の前に、共感する余裕を持てるかどうか?これは患者・家族会活動でも重要なことだと思います。
愛媛大学腫瘍センターの公開講演会、次回は夏に、聖路加病院小児科の細谷亮太先生を迎える予定だそうです。