生き切る、生き抜こうとする力を奪わないで
2009年4月2日 9:01 PM
一冊の本が届きました。
タイトルは『山本孝史の記録』
自らもがんと向き合いながら国のがん対策基本法制定に向けて尽力し、一昨年亡くなった政治家山本孝史さんの活動について、妻ゆきさんがまとめたものです。
表紙は黒い背景に浮かびあがる山本さんの笑った横顔。鼻には酸素吸入のためのチューブが付けられていますが、とてもダンディな姿です。
中身は上下2段組みで800ページ、ずっしりと片手で持つのがやっとという重さです。
この中には国会での様々な質問も再現されています。
中でも、亡くなる半年前の参議院厚生労働委員会での質問。
「進行がん患者に対しても生き切るという姿勢をサポートしてくれる、あるいは生き抜こうとする力を奪わない、そういう医療や社会の体制をつくってほしい…」
自身の闘病、そして多くの患者・家族の声に真摯に耳を傾けた政治家だからこその揺らがない考えが記録されています。
これからじっくりと読んでいこうと思います。