NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

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がん難民

2009年1月23日 8:11 PM

『がん難民』ということばを初めて耳にしたのはいつだったでしょうか。ショッキングな表現ですが上手く言い得ているものだと感心したのを覚えています。
その時から時間が過ぎ、多くの患者さんと出会い話を聞くうちに『がん難民』について、少し考え方が変わってきました。

『難民』とはどういう状態でしょうか?
主治医から「これ以上の治療法はありません」と告げられたら難民なのでしょうか?
医療者からの説明に納得できなければ難民でしょうか?
私は、そうではないと思います。
自分ががんとどう向き合うのかを見失った時、さまよい始めるのだと思うのです。
徹底的に闘い続けるのか、共存しながら穏やかに過ごすのか。他にも様々な向き合い方があるでしょう。そうした自分なりの考えが失われ、インターネットや人の噂に振り回されると自分の居場所・還る場所が見えなくなってしまうのだと思うのです。

では、がんとどう向き合うのか?それはいのちとどう向き合うのかにも通じます。
自分一人で答が出せる人は少ないでしょう。家族、友人、先輩患者…信頼できる医療者がいれば心強いですね。誰かと一緒に考えてみましょう。
パソコンに向かって情報を探すのも大事ですが、その前に、大切な人といっしょに話し合ってみることの方が大事だと思うのです。

 

 
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