がん対策と予算
2009年1月22日 9:42 PM
愛媛県には『がん対策推進計画』というものがあります。
これは、「がん対策基本法」と国の「推進基本計画」に沿って策定されました。全国の都道府県にも同様の『計画』があります。
この計画策定に際して患者・家族の声を反映させることを国が勧めたため、全国のほとんどのところで患者・家族の代表が策定委員に加わりました。愛媛では乳がん経験者の方と私が選ばれました。
計画策定から1年が過ぎて、策定委員経験者に大変な宿題が出されました。
「がん対策・予算提案のための意見」を提出してほしい、との宿題です。厚生労働省がん対策推進協議会で、現場の実情を踏まえ、各地域の要望を聞いたうえで施策の検討を行うため、だそうです。
日頃感じているがん対策の問題点を国に伝えるチャンスです!
勇んでアンケート用紙に向かいましたが、いざとなると難しい。
緩和ケアや医療者育成など分野ごとに、対策と予算について課題・改善案をまとめなければなりません。
いろいろな資料を引っ張り出してきて勉強です。
締切は25日。
いまごろ、全国の患者委員の仲間たちが、私と同じように頭を抱えながらも何とか知恵を出して意見をまとめていることと思います。
こんなふうに、国の施策に当事者の声が直接反映される仕組みはほとんどないそうです。
「私たち患者の声を聞いてください!」と闘い続けてきた先輩患者さんたちが残してくれた成果です。
まさに命を削りながら獲得した成果を、私たちはしっかり引き継ぎ更に充実したものにしていかなければなりません。