共にがんに立ち向かう
2009年1月14日 7:22 PM
四国松山でもここ数日厳しい冷え込みが続いています。
治療中の患者さんにとっては風邪は大敵。暖かな日が一日もはやく来ますように。
先週末から東京、広島と出張で、そのついでにそれぞれでがん関連のNPO法人の事務所を訪ねてきました。
東京は、『キャンサーネットジャパン』。多角的な活動を展開しているがんに関係するNPO法人の大御所的存在です。
広島では、『広島がんサポート』。法人化したのは去年ですが、大変充実した活動をしています。
事務所があるのは広島市内中心部の立派なビルの中。事務所と会議室、それに患者さんがくつろげるサロンを備えています。明るい光が入るサロンには、様々なパンフレットや図書が並べられ、カウンターキッチンまで完備されています。
しかし、感嘆すべきは設備の素晴らしさだけではありません。
ここでは「フレンドコール」という事業を広島県から委託を受けて行っています。がん患者・家族からの電話に対応して、話を聞いたり相談に乗ったりする事業です。週に一度、同じ経験をした患者・家族が電話対応にあたります。必要に応じて、相談窓口や情報提供窓口の紹介もするそうです。
行政と患者・家族との協働。これはとても大事だと考えています。行政だけ、医療者だけ、あるは患者・家族だけが、それぞれ別々に活動しているのでは、がん対策という大きな問題に立ち向かえるはずがありません。国民の3人に1人の命を奪う病気には、行政・医療者・当事者、他にもマスコミや企業、政治も加わっていわば”六位一体”の取組が必要なのです。
愛媛でも、そうした取り組みが実現する日が必ず来ると信じつつ、でも焦らず一歩一歩進んでいきたいものです。