ことば
2014年3月4日 11:10 PM
きょうは県立中央病院のサロンの日でした。
サロンに参加すると、毎回のようにハッとさせられることばに出会います。
きょうは、ある女性患者さんのことば。
ご本人のご了解をいただいたのでご紹介します。
「あちこち傷だらけのボロボロの車に乗っているようなもの。
でも、たとえどんなに傷だらけの車でも
運転手(=自分)が車に合わせて安全運転してあげれば、
結構どうにかなるもんだと実感してるんですよ」
最初のがん告知から10年以上、何度も何度も手術を繰り返してきた人の言葉です。
こんな気持ちになれない人も多いかもしれません。
なんで自分だけこんなに傷だらけ?
もう少し立派な車なら楽に運転できるのに。
周りがみんなピカピカに見えてしまう。
わたしも、未だにそういうふうに考えてしまうところがあります。
病気さえなければ。
がんにさえならなければ。
でも事実は変えられません。
傷を負った車を、自分で上手に運転していくしかないんだなぁと
改めて考えさせてくれたことばでした。