痛みを伝える、聴き取る
2014年11月9日 9:07 AM
青森へ行ってきました。
青森県立中央病院の的場元弘先生にお声掛けいただき、
がん患者の痛みについて考える講演会でお話をさせていただきました。
講演会全体のテーマは
『がんの痛みでできないことや困っていることはありませんか?』
青森県立中央病院では、的場先生が中心となって
がん患者の痛みを医療者が徹底して聞き取る取り組みを実践しています。
その際に
「どうですか?痛くないですか?」ではなく
「できないことは何ですか?困っていることはありませんか?」と問い掛けています。
医療者への遠慮があったり、うまく表現できない患者でも
できないことや困っていることは言いやすいという考えに基づくものです。
すべての医療者が同じ方式で問い掛けるシステムが取り入れられ
痛みがあるとわかった場合には適切に治療が施され
結果として、痛みが確実に緩和されるようになったそうです。
がん患者の痛みへどうアプローチするか、さまざまな取り組みがなされています。
このような研究が一層進むことを願っています。
お世話になった青森県立中央病院のみなさま、ありがとうございました。