未来の医療者
2012年4月27日 11:19 PM
きょうは、愛媛県立医療技術大学で臨床検査学科4年生のみなさんを対象に、患者からのメッセージをお伝えする特別講義をさせていただきました。
医学生や看護学生にお話する機会は多いのですが、臨床検査技師を目指す学生を対象とするのは初めてでした。
私の経験やがん患者満足度調査の結果などを紹介し、患者・家族の思いをお伝えした後、医療現場で起こり得る場面を想定して、患者にどう声をかけるか?をロールプレイで考えてもらいました。
検査室前の廊下で、ひとりきりでボンヤリ座っている患者に声をかけるという想定です。
台詞はみんな同じ「どうされましたか?」
この言葉を”どんなふうに”かけるか?を考えます。
全員が、自分も腰を落として目線を合わせ、落ち着いた口調で声をかけていました。
コミュニケーションについて十分に学んでいるわけではないと聞いていましたが、非言語的コミュニケーションもなかなか出来る!
正直、ちょっと驚きました。
学校で学ぶことと、実際の臨床の場で起こることは大きく異なります。
理想論が通らないことも多いと思います。
でも、いまの思いを心の引き出しにしっかり持っていて、いざという時に引っ張り出してこられるように。
そのことを願っています。
医療現場の厳しさの話ばかりでちょっと暗い気分でしたが、一筋の光を見出した思いでした。