医療者と患者・家族の学び合いサロン
2012年4月18日 10:41 PM
毎月第3水曜の夜は、愛媛大学病院で「学び合いサロン」が開かれています。
これは、医療者と患者・家族が一つのテーマで意見交換をし共に学び合うというものです。
きょうのテーマはコミュニケーション。
「見えなきを見、聞こえなきを聴く」と題して、一つの事例をもとに話し合いました。
医療者が、患者・家族のことを思ってかけた言葉が、逆に傷つけてしまった事例でした。
伝え方を間違えると思いは伝わらない。
「何を伝えたか?」ではなく、「どう伝えたか?」がコミュニケーションの最も大事な点であることが確認されました。
医療者からの意見の中に多かったのは、「沈黙が怖い」ということでした。
何かをしてあげたい、という思いが強ければ強いほど沈黙が怖い。
焦って、つい不用意なことを言ってしまうのかもしれない…。
そんな意見も出されました。
なるほど。
でも、患者・家族の方にしてみれば、手を握る、背中に手を添える、そうした非言語のコミュニケーションがあれば言葉はなくても大きな支えを実感できるのです。
きょうもまたお互いの違いを知り、共に考えたサロンでした。