愛媛がんフォーラム開催
2015年2月8日 11:12 PM
きょうは『愛媛がんフォーラム』が開催されました。
愛媛県在宅緩和ケア推進協議会の主催で
第1部では、在宅緩和ケアについて
第2部では、愛媛県のがん対策について
事業報告やディスカッションなどが行われました。
第1部には、在宅緩和ケアを経験し看取りを経験した方のお話があり
この中で、とても印象深いエピソードを聞かせていただきました。
お母さまを見送った息子さんの経験です。
お母さまはお料理が好きだったそうで、痛みがあっても自宅で台所に立っていたそうです。
そうすると気分が紛れるし、作ったものをおいしいと言ってくれる人がいることは
何よりの励みになったとのこと。
そして、娘さんに自分の味を伝えておくことができたそうです。
これは入院していては出来ないことです。
おれんじの会を立ち上げて間もない頃
わたしと同じ年の女性患者さんが、緩和ケア病棟に入院しているときに
家に帰りたいと言っていました。
小学生の息子さんに料理を作りたいのだと。
しかし、彼女の自宅近くでは在宅を支えてくれる医療資源はなく
その最後の願いは叶えられませんでした。
あれから5年。
まだ決して十分とは言えないながらも、愛媛県内各地で
「家に帰りたい」という患者・家族の希望を叶えるための取り組みは進んでいることを実感します。
きょうのフォーラムの様子は
愛媛CATVで2月15日(日)正午から放送される予定です。