治療と仕事の両立、阻むものは?
2015年7月14日 10:52 AM
「がんと共に働く」
就労世代でがんに罹患する人が増え、この問題の重要性が言われるようになりました。
医師や看護師などの医療者、企業の経営者など
立場を超えて議論が行われる機会も増えています。
しかし、現実は?
昨日、都内で治療をしている女性と話をしました。
手術の日程がようやく決まったものの、入院日が決まらない。
職場での引継ぎの段取りをしようにも、その計画が立たない。
「病院の事情もわかるのよ。
患者は、わたし1人じゃないし、予定通り退院できない人が出ればベッドが空かない。
でもね、その病院の事情を職場に理解してくれとは言えないわよ」
そのとおりです。
治療が一段落して、通院しながら働く、仕事を探すことに目が向きがちですが
治療スタートのところで職場の理解が得られなければ
それまで積み上げてきた信用にも影響しかねません。
治療と仕事の両立を阻むものは、こういうところにもあると
改めて考えさせられました。