がん患者の介護認定について
2012年2月24日 10:31 PM
愛知、東京、三重を回って戻ってきました。
飛行機でピューンというのでなく、新幹線やら在来線やら乗り継ぐ出張は、荷物の重さがこたえます。
さて。
最近ご家族を見送った方とお話をしました。
最後の1ヶ月間、まったくヘルパーさんを利用できなくなっていたそうです。
介護認定を申請しても、しばらく音沙汰なし。
催促をしてようやく認定のための調査が入りました。
調査当日は、ご本人の調子がよくしっかり受け答えもできたそうですが、翌日から起き上がれなくなりました。
暫定のケアプランが立てられたのですが、ケアマネージャーから「もしかすると介護認定が低く出るかもしれない。負担が大きくなるから、利用を控えておいた方がいい」と言われたそうです。
ご家族が有給休暇を取っていることも理由にして、ヘルパーの利用を控えることを勧めたとのこと。
いまだにこんな事が繰り返されていることに、怒りを感じます。
がん患者の介護認定については迅速に行うように、厚生労働省から通知が出されています。
http://www.pref.saitama.lg.jp/uploaded/attachment/425472.pdf
非がんの高齢者と違い、がん患者は病状の変化が急激に訪れることがあるからです。
取り返しのつかない一日、一日です。
介護を担う窓口の担当者や、介護事業者が「知らなかった」という無責任な対応は許されません。
一方で、私たち患者・家族もがんと介護保険の事について学んでおくべきでしょう。
こうした在宅緩和ケアについて考えるセミナーが、26日に宇和島で、3月3日に今治で開催されます。
詳しくは、トップページのイベント案内をご覧ください。