笑えない日も。
2016年2月3日 12:30 AM
日に日に梅の数が増えていきます。
そういえば、ほんの少しだけ日差しの力が増してきたようにも感じます。
季節は明るい方へ向かっているのに
少し気の重いことがあり、笑えない日が続いています。
それを知っている仲間が、さりげなく寄り添うメールを送ってくれました。
それで思い出したこと。
もう10年以上前、まだこの活動を始める前のことです。
友人が、がんの治療をすることになりました。
わたしが経験者と知っていたので、何かと頼ってくれました。
治療がつらく、不安を抱えて
つい涙することが多かった彼女に対して、わたしは
「笑った方がいいのよ。作り笑顔でもいいから!」と
繰り返し励ましたのです。
「そうですよね」と言いながら、ぎこちなく作り笑顔を見せてくれていましたが
それが、どんなにしんどいことだったか。
後にピアサポートについて勉強するようになって
自分がしてきたことの間違いにようやく気付きました。
笑顔になれない日もある。
どうしても涙が止まらなかったり
自分や誰かを責めなければいられない気持ちの時も。
そのすべてを受け止め、励まさず、口先の慰めを口にせず
ただ傍にいること。
自分が患者だったときに、それが一番うれしかったことを
すっかり忘れてしまっていたのです。
「わたしは、あなたのそばにいるよ」
メールの絵文字に込められたあたたかさを感じながら
大事なことを、改めて胸に刻みました。