「生きるの教室」
2011年12月6日 9:48 PM
きょうは、松山市にある愛光中学校で「生きるの教室」という特別授業に参加してきました。
中学2年生を対象に、がんという病気について学ぶという企画です。
メインの講師は東大病院の中川恵一先生。
アニメのDVDなどを効果的に使い、わかりやすい言葉でがんの基礎知識や予防などについて解説します。
それに続いて、私から経験談を基に、いのちの大切さや病気が教えてくれたことについてお話をしました。
話の後で、参加していた生徒さんから質問が出ました。
祖母が病気と向き合っているというその男子生徒は
「体だけでなく、心もしんどいんでしょうか?」と質問してくれました。
ハッとしました。
がんになると、体がしんどいというのは誰にでもよくわかることです。
でも、心もしんどくなるというのは、あまり伝わっていないんだということを改めて知らせてくれたのです。
心を支える、ということは医療者だけでなく家族や友人の立場でも出来ることです。
もちろん中学2年生の男子生徒が、おばあちゃんを支えてあげることも十分にできるはずです。
きょうの授業でがんという病気のことや、予防のことをたくさん学んだ中学生たち。
どうか、周囲にいるかもしれない患者さんや家族への思いやりを持てる人になってちょうだいね。