緩和ケアが当たり前の世の中になるように
2017年2月12日 10:19 PM
きょうは、日本緩和医療学会が開催した医療従事者向け講演会で、
全国がん患者団体連合会 副理事長として
ディスカッションに登壇させていただきました。
会場となった東京 丸ビルホールには200人ほどの参加者。
わたし自身の経験、仲間の声などを紹介し
残念ながら、まだまだ体やこころの痛みの緩和が十分ではない現状を
お伝えしました。
では、これからどうするのか?
医療者の研修、効果的な普及啓発の在り方などについて
患者団体が協力できることなどについて意見を求められました。
研修への患者・家族の参画や、
医療者とのコミュニケーションについての患者側の学びなどについて
お話をさせていただきました。
主治医につらさを上手く伝えられない仲間の泣き顔や
旅立った仲間が残していったメッセージなどを思い浮かべ話をしましたが
どれだけ伝えられたのか。
あの時、ああ言えばよかった、こう言えばよかったと思い返し猛省です。
緩和医療学会副理事長の有賀先生が、ご講演の中で
イギリスで緩和ケアが浸透するキッカケになったのは
市民活動だったと語っていらっしゃいました。
痛みを感じたわたしたちが、声をあげ、何ができるかを
医療者と共に考え
一歩ずつ前へ進めていくことが重要。
ずっと抱えたままの宿題は、またひとつ重さを増したようです。