「わたし」のためのがん治療
2017年3月5日 8:23 PM
きょうは、おれんじの会第107回例会。
最新のがん治療についての勉強会でした。
講師は、四国がんセンターの仁科智裕先生です。
遺伝子解析の技術が進み
がんは、臓器別の治療から遺伝子別の治療へ。
例えば、同じ大腸がんであっても、
どういう遺伝子変異が原因なのかによって
治療法が異なってくる時代を迎えようとしているというお話でした。
どのような遺伝子変異を持っているのか
患者の了解のもとに解析を行い
必要に応じて、最適な治験に結びつける体制も整いつつあるとのこと。
「わたし」のためのがん治療が、もうすぐそこまできていることを
感じさせていただく講演でした。
しかし、一方では
遺伝子解析によりさまざまな情報を手にしたうえで
治療法の選択が難しさを増すことも予想されます。
治療効果と副作用、後遺症の問題。
医療費の問題。
わたしたち患者側も、情報に向き合う力や
医療者とのコミュニケーション力を見つけることも大事になることを
忘れてはいけないと思います。