伝えたいこと
2011年6月25日 8:05 PM
きょうも暑い一日でした。
でも、そのおかげで洗濯物はよく乾きます。
昨日ときょう、洗濯機はフル稼働!
さて、少しさかのぼっての報告です。
22日水曜日に、大学病院での「学び合いサロン」に出席してきました。
このサロンは、患者・家族と医療者が共に学び合うことを目標に2年前に始まりました。
毎回、がんに関するさまざまなテーマでミニレクチャーと意見交換をしています。
22日は、おれんじの会副理事長の小野光則さんが話題提供しました。
テーマは『がん治療の終了 ~医療者と患者の絆~』
5年前から病気と向き合ってきた小野さん。
長い治療の日々から考えることを静かに語りました。
その中で特に印象に残ったのは、患者が医療者に求めることについての言葉でした。
「医療者から聞きたいのは、過去や現在の病状説明だけでなく、これからの生き方につながる情報。生きる意欲、希望につながる支援がほしいんです」
参加していた患者・家族はみんなこの言葉に深くうなずきました。
検査結果の説明、これからの治療方針、今後の見通し。
もちろん、こうした病状説明は大事です。
患者・家族は現実を正しく理解することが必要です。
ただ、時として現実は患者・家族を打ちのめすことがあります。
そんなときに、何か”あすにつながる”情報がほしいのです。
「これからの治療法を一緒に考えていきましょう」
「いろいろな分野の専門家がみんなで支えますからね」
「一番やりたい事はなんですか?それを叶えられるように応援しますよ」
そんな言葉を医療者から聞けたら、顔をあげて明日のことを考える意欲が持てるようになるはずです。
22日のサロンには医学生と看護学生が17人参加していました。
終わった後、何人もの学生が小野さんに話しかけていました。
それぞれに、講義では学べないものを感じ取ってくれたのだと思います。
より良い医療のために患者・家族が伝えたいこと、伝えるべきこと。
こうした機会がもっともっと増えていくことを願っています。