NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

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隣人の痛み

2011年6月24日 9:13 PM

松山は最高気温が35℃を超える猛暑日でした。
夜になって雨が降ってきました。
これで少し気温が下がってくれるといいのですが。

母が体調を崩し内科病棟へ移ってから3週間になります。
食べ物をほとんど受け付けなくなりずっと点滴が続いています。

主治医から「食べられそうなものがあれば、どうぞ」と言われているので、水ようかんやゼリーなど口当たりのよさそうなものを持って行っています。
ここ数日、少しだけ口を開いてくれる日もあり、そんな時はうれしくて「よかったね、食べられて」と大きな声で呼びかけていました。

でも、ハッと気付いたのです。
隣のベッドの患者さんは、気管切開をしていて全く食べられないのです。
高カロリー輸液で栄養補給をしています。
意識はしっかりしていて、看護師さんに向かってニッコリほほ笑むような時もあります。

その隣のベッドで、「よかったね、食べられて」と声を掛けることがどれほど配慮に欠けることが、今頃になって気付きました。

付き添っているご家族も、きっと悲しい思いをなさっていたことだと思います。

隣人の痛みにこんなに鈍感になっていたことに、深く反省。

 

 
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