受け継ぐ思い
2019年2月20日 4:27 PM
早くも2月下旬。
1月は行く、2月は逃げるとは、よく言ったものだなぁと思います。
毎年2月は、看護を学ぶ学生のための講義があります。
90分の講義の中で、毎回必ず使っている1枚のDVD。
おれんじの会の設立時から副理事長を務めてくれていた
仲間のメッセージが収められています。
再発後4年に及んだ治療を打ち切り
緩和ケア病棟に入院した時のこと。
病室へお見舞いに行き「いま、したいことがありますか?」と尋ねると
間髪を入れずに返ってきたのは
「これから医療の道に進む人にメッセージを残したい」という言葉でした。
ベッドにもたれかかったままでしたが
おだやかな笑顔と、いつもの優しい口調で
医療者と患者・家族とのコミュニケーションのあり方や
がん医療について思うことを、しっかりと語ってくれました。
その1週間後には
緩和ケア病棟に、大学院で学ぶ学生を招いて特別講義を行い
そして、さらに1週間経った日に旅立っていきました。
あれから7年あまりが過ぎました。
遺されたメッセージは、いまも生きていて
医療の道を志す人達の道標となり続けています。
小野さん、思いを受け継ぎ伝え続けていきます!