患者・家族が緩和ケアに望むこと
2019年5月25日 7:41 PM
暑かった!!
松山は最高気温が30℃を超えました。
そんな中、きょうはお隣の市、今治市へ行ってきました。
済生会今治病院が開催する緩和ケア研修会です。
がん医療に携わる医療者が受講することが義務付けられている研修会。
緩和ケアに関する基礎知識をe-learningで学び
コミュニケーションや療養場所の選択などについて
集合研修でグループワークなどを通して考えるプログラムです。
この中で、「患者・家族が望む緩和ケア」について
お話をさせていただきました。
自分自身や仲間の経験から
医療者に知ってほしいことをお伝えしました。
ご紹介したエピソードの一つ。
わたしが、最初の抗がん剤治療を終えた日のことです。
いつもベッドサイドで立ったまま話をする主治医が
珍しくイスに腰かけて話し掛けてきました。
「しんどかったでしょう。よくがんばったね」
目線を合わせ、じっとわたしの顔を見ながら語りかける言葉に
「先生、しんどかった!」と
初めて本音を言うことができました。
あの瞬間に、本当の意味での信頼関係が築けたと感じたことでした。
ほんのささやかな一言。
それが、患者の長い旅路を支えます。
人生を支えるといってもいいかもしれません。
この研修に限らず、当事者の声を伝える機会が少しずつ増えてきました。
つらかったわたしたちの経験が
後に続く仲間の役に立つように。
これからも、伝え続けていきます!