造血細胞移植学会市民公開講座
2011年3月10日 10:58 PM
お知らせした通り、きょうは造血細胞移植学会総会の市民公開講座でした。
造血細胞移植とは、白血病などの治療のために行われる骨髄移植や臍帯血移植の総称です。
愛媛県では、県立中央病院が中心となり他地域に先んじて移植医療が積極的に行われてきました。
移植医療をリードしてきた原 雅道先生が大会長となって開催された総会でした。
市民公開講座は、午後5時から。
どのくらいの方が集まってくださるのか心配しましたが、300部準備した資料が足りなくなるという嬉しい悲鳴をあげる程でした。
まず本田美奈子.さんの「生きるって素晴らしい」というメッセージをお伝えしました。
続いて、「いのちの感謝の気持ちをお手紙で」。
これは、患者、家族、ドナー、そして看護師が移植医療によってつながれていくいのちに寄せる思いを手紙に託して紹介しました。
この中でドナーの立場から手紙を読んだSさん。
これまでがん関連のイベントをご一緒してきたSさんが、3年前にドナーになったことは知っていましたが、そのキッカケが学生時代の友人の病気だったことを初めて知りました。
「ドナーになるキッカケをくれて、ありがとう」というSさんのメッセージを聞いて、その思いの深さを知りました。
患者さん、家族などそれぞれの立場から、いのちの果てを見つめたからこそ感じる感謝の言葉に、会場にすすり泣きが広がっていきました。
そして、闘病俳句の発表。
全国から寄せられた約180句から選ばれた最優秀句は・・・
「闘病が辛い日 友と 蜜柑分け」
骨髄移植を受けた患者さんの句です。
最後は地元で活躍しているゴスペルグループ5団体総勢50人による歌声が響きわたりました。
すばらしい2時間でした。
生きていることへの感謝。
あすへの希望を感じられた2時間でした!