「ガイドライン」から学ぶ
2019年12月1日 3:40 PM
師走に入りました。
年を取るほどに1年を早く感じるのだそうですが
本当に、あっという間の1年でした。
さて、町なかサロンの特別企画、昨日は乳がん患者さんのためのサロン。
「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」をもとに
治療の最新情報を学びました。
講師は、愛媛大学病院乳腺センター長 亀井義明先生です。
特別に用意してくださったと思われる、わかりやすいスライドで
丁寧に、平易な言葉を選んで
ガイドラインを解説してくださいました。
がん治療に関して、多くの診療ガイドラインが作成されていますが
患者向けに、わかりやすく書き換えて発行されているものは多くはありません。
その中で、乳がんに関しては
医療者向けのガイドラインが発行されるたびに
患者向けも発行され
日本乳癌学会のHPから、ネット上で読むこともできるのが特徴です。
「患者さんのために乳がん診療ガイドライン 2019年版」は
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2019/
ガイドラインは、いわば治療の道標です。
これを目安に、自分の希望や生活環境などに合わせて
どんな治療法を選んでいくかを
主治医をはじめ医療者と話し合っていくことが大事だと思います。
ところで
乳がんの診療ガイドラインについて
日本で最初に議論されたのは、ここ松山です。
当時の四国がんセンター院長 高嶋成光先生が中心となり
厚生労働省の研究費をもとに議論がスタートしたそうです。
その高嶋先生は、
現役を退かれた後に、町なかサロンで医療相談に対応してくださっています。
主治医に聞きづらいことなどがあれば
ゆっくり相談してみてはいかがでしょうか?