未来と現在
2011年3月8日 11:32 PM
自宅近くで大規模な道路工事が行われています。
そこで見かけた光景。
女性が手押し車を押しながら犬の散歩をしていました。
工事車両の通る道を渡ろうとしたとき、関係者の男性2人が女性をガードするように一緒にゆっくりと渡っていきました。
何年か先に工事中の道路が完成すれば、時間の節約や輸送コストの削減など社会にとってのメリットが生まれるのでしょう。
でも、犬の散歩をする女性にとって得られるメリットは何かあるでしょうか?
がん対策にも同じようなこが言えるなあと考えました。
何年か先にがん患者になる人を減らすことや、それによる医療経済上のメリットを目指す対策と、いま苦しんでいる患者・家族への支援。
このバランスを取るのは難しいことです。
工事に関わりつつ、”いま、ここを”通ろうとする人たちと共に歩める存在でありたいと思うのです。