日常
2010年12月31日 8:37 PM
あと3時間あまりで今年が終わります。
私も、それなりに掃除や片付けをして一年の最後の日を過ごしました。
大晦日と元日は特別な日という感じですが、昨日もきょうもあすも変わらない日常が続く場所もあります。
例えば、母が入院している病院です。
認知症の母に、年が改まるという認識はありません。
きょう昼食の介助に行きましたが、いつもと同じように食事が配られ同じような手順で介助をして、同じように時間が過ぎていきました。
80歳の母に食事を食べさせながら、『日常』が続くことの幸せを感じました。
人はみんな、きょうがあすに続くことを前提に過ごしています。
でも思いがけない出来事が予告なしに訪れます。
人生の軌道修正をしなければならなくなることもあります。
「なんでこんな目に遭うんだ」と、こぶしを握りしめ涙を流すこともあります。
11年前の大晦日、1年先のことを考えられない不安の中にいた私。
『日常』の有難さをかみしめて日々を過ごしていました。
きょう一日を無事に過ごせたことに感謝。
一年を過ごせたことに感謝。
感謝のうちに、新しい年を迎えられることに、感謝。