がん患者満足度調査
2010年11月19日 10:41 PM
きょうは、愛媛県のがん対策推進委員会が開催されました。
今年2回目の会議です。
医療者、行政の担当者、県議会議員、マスコミ、経済界、そして患者会の代表が参加しました。
この中で「がん患者満足度調査」の結果について発表させていただきました。
これは愛媛県の今年度の事業として、おれんじの会が委託を受け実施したものです。
県内に7か所あるがん診療連携拠点病院に入院中の患者さんを対象に、今年8月~9月にかけて調査を行い512人の方から回答をいただきました。
いずれ詳細を県から発表し、またおれんじの会のHPでもご紹介します。
今回の結果で特に注目すべきは、患者の経済的な負担の大きさでした。
回答した方のおよそ3割が、経済的な理由で治療の継続が危ぶまれるという結果が出ました。
また派遣社員やパートタイマーの方は半数以上が罹患によって転職または退職していて、月収は罹患前の2割程度に落ち込んでいるということもわかりました。
こうした経済的な問題は全国レベルの調査でも指摘されていますが、愛媛でも同様だということが明らかになり、対策が急がれます。
他にも相談・支援の不足や在宅緩和ケアの支援体制の不備などが指摘される結果が出ました。
課題は山積です。
あまりの山の高さに足がすくむ思いです。
でも、一歩踏み出すしかないのです。
幸い行政も医療者も、さまざまな立場の方が何とかしようと一緒に取り組む姿勢のある愛媛県。
きっと変わる!と信じて、あすもまた一歩進んでいきたいものです。