病院の窓から見えるもの
2010年8月30日 11:14 PM
四国がんセンター駐車場で、目の前を通る車の窓から大きく手を振る女性の姿。
その視線の先には、病棟の廊下から駐車場を見つめる患者さんの姿があったはずです。
もう4年前になります。
私の友人が入院していました。
まだ29歳の彼女には恋人がいて、毎日お見舞いに通って来ていました。
彼は、病棟の窓から見えやすい場所に車を停め、帰る前には窓辺の彼女に向かって大きく手を振るのがお決まりでした。
「いいねぇ」と冷やかすと「へへへ」と笑っていました。
彼の車が見えなくなるまで見送りベッドへ戻る彼女の胸の内は想像もできません。
それから数カ月後、彼女は旅立って行きました。
がんなんて!!