医療連携
2010年5月15日 8:43 PM
きょうは、愛媛地域医療連携ネットワーク会議と医学部付属病院が主催する研究会に参加してきました。
テーマは「がんになっても安心して暮らせる街づくりを目指して~がん医療における地域連携 今後機体される地域連携パスの活用~」
がん医療の現場では、医療連携の動きが大きく進もうとしています。
医療連携とは、手術や難しい検査などは大きな病院で行い、日常の検査や薬の処方などは地域の医療機関で行うという役割分担とその連携のことをいいます。
複数の医療機関で一人の患者を診るために、医療情報を共有する治療計画書(=クリニカルパス)の作成も進んでいます。
(クリニカルパスについて詳しくはhttp://www.shikoku-cc.go.jp/kranke/clinical/index.html)
こうした医療連携の動きが、どうすればよりよいものになるかを考える研究会でした。
医師、看護師、ソーシャルワーカー、行政の担当者などが参加していました。
おれんじの会では、去年1月に「病診連携」について意識調査を実施しましたので、その結果をもとに患者・家族が願う連携の在り方などについて意見発表させていただきました。
(この調査結果は、HPの活動実績に掲載しています)
私たちがもっとも望むのは「連携についての十分な説明」です。
ずっと治療を続けてきて、その効果が認められなくなった途端に「この病院で出来ることは終わりました。後は近所の適当な病院で診てもらって」と放り出されるようなことではダメなのです。
そうならないように、どんな段階であっても適切な医療を安心して受けられるような仕組みが作られることが必要です。
きょうの研究会でも、さまざまな意見が出されました。
こうして意見を交わし合ってこそ、より良い医療体制が整えられていくのだと思います。