ミスは許されるのか?
2010年3月17日 10:14 PM
風は冷たいものの、晴れて気持ちのいい一日でした。
きょうはベテル病院へ。
愛媛で最初の緩和ケア病棟を開設した病院です。
その緩和ケア病棟にはゆったりとした暖かな空気が流れています。
偶然、以前お電話でご相談を受けた患者さんにお目にかかりました。
車イスを使っていらっしゃいましたが、その表情は実に生き生きとされ、ご家族にも笑顔が絶えませんでした。
よい時間を過ごしていらっしゃるようで安心しました。
残念ながら、がん医療の現場にはいい話ばかりあるわけではなく…。
病院への苦情はよく耳にするのですが、その中で実は事務手続きでのミスについての苦情が少なくないのです。
予約のミス、入院手続きのミス、そして診断書のミス。
ミスを指摘したところ「確認しなかったあなたが悪い」とばかりに語気荒く言い返されたケースもありました。
患者・家族は抗議する体力も気力もない場合がほとんどです。
そのうえ、治療を受けている医療機関でゴタゴタを起こしたくないという遠慮もあり、ほとんどの場合が泣き寝入りです。
でも、そうしたミスによって、患者・家族がどれほど傷つき気持ちが萎えることでしょうか。
がっくり肩を落とし、引き下がらざるを得ない様子を想像するだけで、こちらが怒りに震えます。
薬剤の確認など、医療に直接関わる部分でのミスを防ぐ取り組みは熱心に行われていると聞きますが、事務手続きの正確さにも真剣に取り組むことを強く要望します。
診断書1枚に、患者・家族の生活がかかっている場合だってあるのです!