患者・家族からみえる風景
2010年3月4日 11:22 PM
雨の夜、外を歩いているとどこからか沈丁花の甘い香りが漂ってきました。
そういえば、きょう行った病院の待合室にも沈丁花が活けてありました。
どなたかスタッフの方の心遣いでしょうね。
きょうは、親しい人の外来診察に同行して病院へ行きました。
患者会のメンバーとしてではなく、一患者の付き添いとして行くと見える風景は違ってきます。
事務スタッフの無表情と冷たい声。
薄い仕切りを通して聞こえてくる隣の診察室の患者の個人情報。(これは古い病院の構造的な問題ですが)
患者をさばくことに必死になっている看護師の大声。
なぜ、患者が「すみません」と言いながら小走りに移動しなければならないのでしょうか?
唯一救いだったのは、入院する病棟の看護師が説明の最後にかけてくれた言葉でした。
「一緒にがんばりましょうね」
沈丁花を活けるこころを持ったスタッフが、忙しすぎる医療現場で疲弊していかないようにと願うばかりです。