がんプロフェッショナル
2010年2月15日 8:01 PM
ここのところぐずついた天気が続いています。
きょうも雨。
せっかく咲いた梅が冷たい雨に打たれています。
先週木曜、岡山へ行ってきました。
中国・四国広域がんプロフェッショナル養成コンソーシアム外部評価委員会に出席するためです。
この長~い名称、わかりやすく言いますと…
これからのがん医療を支える医療者を育てるシステムに対して、外部の委員が意見を申し述べる場、です。
そもそもがんプロフェッショナルとは、HPによると「がん医療の担い手となる高度な知識・技術を持つがん専門医師及びがん医療に携わるコメディカルなど,がんに特化した医療人の養成を行うため,大学病院等との有機的かつ円滑な連携のもとに行われる大学院のプログラム」のことです。
各地域、大学によってさまざまな取り組みが行われています。
中四国では8つの大学が広域で取り組んでいます。
こういうプログラムがあることは知っていましたが、詳しい内容を聞いたのは初めてでした。
医師、薬剤師、看護師の育成はもちろん、放射線治療に関わる「医学物理士」、栄養の面から関わる「がん専門管理栄養士」などの育成が行われていることは、実はあまり知られていないのではないでしょうか。
特に栄養学の面での取り組みは、全国でも徳島大学だけで行われているそうです。
がん患者にとって、食事のことは大変大きな関心事です。
治療中の食事の問題、治療の後遺症による食事の摂取の問題など。
これらは患者会でもよく話題になることです。
看護師や家族の経験だけで解決できるような問題ではなく、専門家がエビデンスをもって対応してくれるべきことです。
近い将来、食事に関してより良い環境が整うことが期待できるかもしれません。
残念ながら、こうした取り組みについて患者・家族が知る機会はこれまで多くはありませんでした。
3月には岡山で一般向けの公開講座も開かれるそうです。
がんプロフェッショナルについてもっと知りたいかたはhttp://www.chushiganpro.jp/index.php