NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

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子宮頚がんは恥ずかしい病気?

2010年2月10日 10:52 PM

雨が続いています。

私の講演を聞いてくださった方からの感想が届きました。
その中に「自分も子宮頚がんを経験しました」という方からのものがありました。
ある人から「複数の人とセックスするからいけないのよ」と言われ、自分が汚れているような気がしてとても辛い思いをしたそうです。
そして周囲の人には自分の病気のことを隠してきたそうです。

こうした話はよく耳にします。
悲しいことです。
子宮頚がんに関して「複数の人とセックスするからいけない」のは間違いです。
1人のパートナーとの1回だけのセックスでも、HPVに感染することはありますし、それががんにつながる可能性だってあります。
HPVはありふれたウイルスで、セックス経験のある女性の80%は、本人が気付かないうちに感染、自然排除しているといわれています。
つまり、セックス経験のある女性なら誰でも子宮頚がん患者になるリスクがあるというわけです。

実は、私もこうした知識を身につけるまでは、なかなか自分の病気のことを語れませんでした。
興味本位の視線を感じることもありました。
でも、正しい情報とともに、患者が置かれている厳しい現実を当事者が語ってこそ一般の方々からの理解が深まると思っています。

感想の中に「がんへの偏見をなくしてほしい。子宮頚がん患者を見る目が変わり治療しやすい社会になりますように」と書かれていました。
頑張ります!!

 

 
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