なんでコソコソしなければならないの?
2010年2月9日 10:05 PM
暖かな一日でした。
きょうは久しぶりにMさんとランチ。
ずっと抗がん剤治療を続けている彼女は、副作用の色素沈着を気にしています。
すれ違った人が振り返ってこちらを見ている視線を感じることが少なくないと言います。
そのせいもあって、多くの人がいる場に出て行くのがとても嫌なのだそうです。
近所のスーパーに行くときには混み合う時間を避け、場合によっては遠くの店まで行くこともあるそうです。
近距離で接しなければならない授業参観にはマスクを着けて。
冬場や花粉症の時期はいいけれど、そうでないときはマスク姿が目立つので参観日に行けない回数が増えたとのこと。
「なんでコソコソしないといけないんだろうね…」
私と同い年、44歳の彼女。
鏡に映る自分の顔色に悩み、その顔色を見つめる視線の厳しさに日々さらされていることを思うと胸が痛くてたまりません。
日本人の2人に1人ががんを経験する時代です。
誰だって、副作用で皮膚の色が変わったり、髪が抜けたり、場合によっては大きく外観が変わったりする可能性があるわけです。
その変化は、病気に立ち向かっている勇気の証なのです。
コソコソすることなく、むしろ勇気を讃えられるような社会にしていかなければ!