NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

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1時間半の価値

2010年1月22日 10:28 PM

また寒さが戻ってきました。

私の母は今年80歳になります。
重度の認知症で3年ほど前からは、私のこともわかりません。
「娘さんは何歳?」と聞くと「24歳!」と答えるそうなので、44歳の私が顔を見せてもそりゃあ娘とは認められないですよね…。

そんな状況なので、母に関わる法的な手続きのために私が成年後見人になっています。
きょうはその手続きのために、ある金融機関へ。
何枚もの書類に署名して押印して、最後に”母が父の妻であり、父は死亡している」という証明書が必要だということになりました。
市役所で確認すると、元々本籍のあったところでしか証明書は取れないとのこと。
え~?!
結局手続きは出来ず、そこまでにかかった1時間半もの時間が無駄になったのでした。
ガックリ。

夜は松山赤十字病院で開かれた緩和ケア講演会へ。
講師は広島大学病院の佐伯俊成先生。
テーマは「がん医療におけるコミュニケーションの基本技術」。
医療者向けの講演だったのですが、患者・家族の思いを見事に反映した内容で、何度も心の中で拍手を送りました!
詳しい内容は改めて報告しますが、とにかく「そう、それをわかってほしかったんです!」という患者・家族の視点に立ったお話でした。
更に嬉しかったのは、150人を超える医療者の参加があったことです。
若い方の姿も多く見られました。
わかりやすいお話でしたから、早速あすからの医療現場で生かされるものと思います。

この講演も1時間半。
昼間のマイナスを取り返してなお余りある収穫でした!

 

 
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