いのちのリレー
2010年1月18日 9:28 PM
あるメーリングリストで訃報が伝えられました。
北海道で病気と向き合っていた金子明美さん。
金子さんの思いの一端を知る事ができるサイトはhttp://www.nhk.or.jp/heart-blog/people/rfl/post_153.html
私は直接の面識はありませんが、室蘭でのリレーフォーライフを目指して活動していた頃の様子をテレビで拝見したことがあります。
金子さんは、国のがん対策推進協議会の委員としても活動していました。
その協議会での発言の一部をご紹介します。
2008年11月 がん対策推進協議会議事録より
今標準的治療の中に分子標的薬のすごく高額なものがすごくあって、なかなか工面するのに大変な患者さんがすごく増えてきているんです。
ですけれども、そこに対しての何ら施策が何もなくて、せめて入院で使用している限度額認定証を外来でも使用していただけるということのプッシュもぜひしていただきたいなと。
あと、長期における化学療法の助成に対しても、本当に心から前向きにご検討いただきたいなと切にお願い申し上げます。
本当にどんなに立派な病院でも、どんなにたくさん医療機器がそろっていても、やっぱりそれを受ける患者さん、全てのがん患者さんが受けられなければ、それはやっぱり絵にかいたもちになってしまうのではないかなと私は思っております。
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来年度の国のがん対策予算を見てみると、金子さんが訴えた治療費の助成などに関するものはまったく算定されていません。
がん予防・早期発見に関する予算は106億円余りです。
金子さんの言葉をしっかり受け止め引き継いでいかなければなりません。
それは生き残った者の務めだと思うのです。