自分の家で
2009年10月26日 10:39 PM
きょうは、自宅で病気と向き合うことを選択した方のお宅へ行ってきました。
ある病院で「余命3か月」と告げられたその期限の日が明日なのだそうですが、ご本人はいたって快調なご様子。
80歳になられますが、背筋をピンと伸ばしてスタスタ歩いて玄関まで迎えに出てくださいました。
痛み止めの薬が手放せないそうですが、食事も十分に取れ排泄も順調、夜もぐっすり眠れるそうで、お話の最中もずっとニコニコ笑顔が絶えませんでした。
支えているのは、週1回の訪問診察と週2回の訪問看護。そしてご家族。
娘さんは3日間の出張から帰ってきたところでした。
ご本人もご家族も”自分らしい生活”を送れているとのことでした。
このブログで時々書かせていただいたある患者さん。
病状が進み半ば昏睡状態になった時点で、ご家族の強い意志もあってご自宅へ戻りました。
好きな歌を流し、若いころのアルバムを広げ、小さなお孫さんの明るい声が響くご自宅で1日半を過ごし天国へ旅立ったと聞きました。
自分の家で生きる。
当たり前のことが、例え病気になったとしても選択できるために様々な仕組みつくりが急がれます。