体験を語るということ
2009年10月20日 10:02 PM
きょうは双海へ行ってきました。
松山駅から一両編成の各駅停車で45分。海沿いの町です。
ここで開かれた、愛媛県がん対策推進員研修のためです。
会場には「いよし健康づくりの会」の会員さんを中心に46人の女性が集まってくださいました。
Yさんは17年前にがんで腎臓を摘出。余命半年を告知されました。
その時、子供たちは小学校低学年が2人と末っ子はやっと3歳になったばかりだったそうです。
「この子たちを残して絶対死ねない!」と病気に立ち向かいました。
幸い一旦は回復しましたが、その後乳がんを発症、そして肺への転移…。幸い手術で取り去ることができ、現在はホルモン治療を続けながら普通の生活を送っています。
実はYさんは、人前で自分の経験を語るのはきょうが初めてでした。
でも、とても落ち着いていて、原稿を用意していましたがしっかり顔を上げ参加している方に語りかけることができました。
会場のみなさんの心に、Yさんの思いはしっかり届いたことと思います。
自分の体験を語るのは決して易しいことではありません。
当時の痛みや苦しみが甦ってきて、また辛い思いをすることもあります。
Yさんも、途中涙ぐむ場面もありました。
それでも語る理由はただ一つ。「自分のような思いをしてほしくない。早期発見のために検診を!」
きょう参加した方が、これからがん対策推進員として頑張って活動してくださることを願います。