第1回愛媛がんフォーラム
2009年10月18日 9:31 PM
きょうは『第1回愛媛がんフォーラム』が開催されました。
愛媛県議会がん対策推進議員連盟の主催で、会場準備も議員の方々が自らが手作業です。
初めに、議連副会長の笹岡博之さんから挨拶がありました。
議連発足の経緯や、今後目指していくことについて熱意あふれるごあいさつでした。
高嶋成光四国がんセンター名誉院長の基調講演の後はディスカッションです。
医療者、行政、政治、マスコミ、そして患者・家族と立場を超えて同じ席につき、どうすれば”がんになっても安心して暮らせる愛媛”になるかについて議論しました。
医療者からは「現場は確かに疲弊している、しかし我々は決して熱意を失ったわけではない。医療者だけでは限界があるが、いろいろな立場と協働していきたい」
行政からは「がん医療を良くしたいという思いは同じ。ただ予算の面などで厳しいのも事実。その中で、患者会などとも連携をして取り組みたい」
政治(がん議連)からは「県民の意見をすくいあげ、われわれが拡声器になって伝えていくことも大事。いろいろな立場の人をつなげる役目を果たしたい」
マスコミからは「地域の医療情報を伝えるのは大事な役目。病気への偏見をなくしたり、社会を変えていくために果たすべき役割がある」
そして患者からは「声を出していくこと。患者力を身につけ、それを活用してもらえるような取り組みをしたい」などの意見が出されました。
最後には、地元経済界の代表の方にも加わっていただき「六位一体」の取り組みが出来るよう手を取り合って、幕を閉じました。
夜になって、参加していた患者さんからメールが届きました。
「これまで愛媛のがん対策には諦めの気持ちがあったけれど、きょうのフォーラムに参加して、声を上げていきたいと思えるようになった」と書いてくださっていました。
いろいろな方が知恵を出し、声をあげ、時には激論を交えながら、がんになっても安心して暮らせる愛媛を目指して歩いていきたい、その第一歩が踏み出せた記念すべき日になりました。