NPO法人 愛媛がんサポート おれんじの会

NPO法人愛媛がんサポート おれんじの会は、主に愛媛県内のがん患者と家族、その関係者が集う会です。

NEWS

医療ミスに思うこと

2009年8月25日 8:38 PM

きょうは過ごしやすい一日でした。
夕方には、吹く風が少しヒンヤリして秋の気配を感じるほど。
今夜は扇風機も出番なしです。

さて、新潟大学病院で医療ミスがあったと報じられています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015093921000.html(←すぐに更新されてしまうと思います)
誤って前立腺がんと診断された男性が、不要なホルモン治療や放射線治療を1年に亘って受けさせられていたというものです。

このニュースを聞いて、ほとんどのがん患者は「自分も診断ミスじゃないか」と考えたでしょう。
そうでなくても、自覚症状のないまま告知を受けた患者の場合、どこかで検体が入れ替わったんじゃないか、診断ミスじゃないかと一度は疑います。
顕微鏡に映るがん細胞に名前が書いてあるわけじゃなし。
信じられない、信じたくないと思うものです。
でも、画像や血液検査の結果などを積み重ねられて遂に観念せざるを得なくなるのです。

ニュースによれば、「現在その男性に治療の影響は見られないが将来的には放射線治療の後遺症が現れる恐れがある」そうです。
治療の影響は見られない…それはデータで測れる影響ですね。
告知を受けたときの気持ち、治療を受ける不快感、家族の不安。
それらはどうなるのでしょう?
その影響こそ考慮されなければなりません。

なぜこうしたミスが起きたのか?
報じられるところでは、研修医が関わって起こったミスだとされています。
事実はどうなのか?
その研修医がミスを起こしてしまうほど厳しい勤務状況になかったか、フォロー体制は十分だったのかが気になります。
大学病院での研修体制、診療体制が厳しく見直されるべきでしょう。
同時に、医療の道に一歩踏み出したばかりの研修医が、この事を真摯に心に刻み、患者の弱さに寄り添える本物の医師に育ってくれることを願います。

 

 
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